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美祢市にUターンして靴工房を立ち上げ!とにかくお客様に寄り添う「Halu靴工房」はどんなところ? ー 山口県美祢市のまち自慢

山口県美祢市で公設塾「mineto」の塾長をしている潟中です。


山口県のほぼ中心に位置し、豊かな自然と温かい人で溢れる人口約2万人の山口県美祢市。そんな大自然の中に、小さな靴工房があります。それが「Halu靴工房」。靴職人を務めるのは、Uターン者の竹下駿さんです。


今回は、竹下さんがなぜUターンをして靴工房を立ち上げられたのか、インタビューをしてきました!

*プロフィール*
名前:竹下駿
出身地 :山口県美祢市
職業:靴職人/Halu靴工房代表
略歴:新卒でJAに入社し、美祢市で4年間勤務。その後、東京の靴の専門学校に2年間通い、Uターン後、2019年3月に「Halu靴工房」立ち上げ。現在は、オーダーメイド靴の制作やクラフト体験など、お客様に寄り添うものづくりをしている。






今の仕事内容は?

竹下さん
「2019年に東京からUターンをして、実家の一部を活用して『Halu靴工房』をオープンしました。靴職人として、オーダーメイドの靴を作っています。なので、月に多くて1足くらいのペースかな。大体2ヶ月くらいはかかります。今は、4人くらい待っている状況ですね。コンセプトは、『その人が思い描くものに近づける』なので、できるだけお客様の要望を丁寧に聞いて、その思い通りになるように作ることをいつも心がけています。」

潟中
「『この先もずっと一緒に歩むものだから、自分にあった靴を身につけて欲しい。』と、ホームページの最初の文章にもありましたもんね。」

竹下さん
「はい、そうなんです。」

潟中
「他にも何か作られているんですか?」

竹下さん
「はい。他にもアクセサリーなどの「レザークラフト」を作っていますね。約20種類あります。最近では、イベント体験もやっているので、こういった小物系は人気ですね。」

潟中
「僕も小銭入れとか作ってみたいです!」

竹下さん
「ぜひぜひ!いつでも言ってください。一緒に作りましょう。」


そもそもなぜ靴職人に?

竹下さん
「実は、きっかけは、イタリアの靴職人なんです。」

潟中
「イタリア!?」

竹下さん
「はい笑。大学の頃に旅行で訪れたフィレンツェでたまたま靴職人を見かけ、僕も靴をつくってみたいと思ったんです。」

潟中
「そうだったんですね!元々ものづくりに興味はあったんですか?」

竹下さん
「そうですね。母方の兄であるおじさんが、ものづくりが得意で、よくその姿をみていましたね。よく「作ってみるか?」と声をかけてくれていたので、一番最初にブックカバーを一緒に作りました。その影響を受けて趣味でよくクラフトをしていましたね。」

潟中
「なるほど。すてきですね!そこからすぐに靴職人に?」

竹下さん
「いいえ。本当は大学を卒業したらすぐに靴学校にいきたかったんですが、学費を貯めるために一旦美祢に戻ってJAに就職しました。目標金額を達成するのに4年間会社員をしましたね。その後、会社をやめて浅草にある靴の専門学校に2年間通って、再び美祢で工房を立ち上げました。」

潟中
「そうだったんですね!当時はいくつくらいの時ですか?」

竹下さん
「29歳かな。20代と30代は聞こえが全然違うから、20代のうちに独立したかったんですよね笑。」

潟中
「なるほど笑。確かに印象はちがうかもしれないですね笑。」

竹下さん
「うん、そうそう笑。」

潟中
「今まで大変だったことは何かありますか?」

竹下さん
「お客さんを見つけることかな。最初は本当に仕事がなかったしね。関東には革靴を履いている人も多いけど、地方には少ない、、。だから、最初は美祢市だけじゃなくて近隣の大きな市にある靴修理屋さんにまず営業してましたね。」

潟中
「確かにその印象はありますね。」

竹下さん
「そうそう。それで、探している間は、小物を作っていたかな。そこから頑張って営業を続けていって、3年目にようやく軌道にのりました。やっぱり、メディアに触れる機会が多くなったことは大きいですね。朝日新聞やテレビに取り上げられるようになったので。そこから美祢市近隣のお客さんが一気に増えた感じです。」

潟中
「メディアは大きいですね。私は塾を運営しているので、よくわかります。」

竹下さん
「うんうん。」

潟中
「駿さんの作る靴のこだわりや想いは何かありますか?」

竹下さん
「自分の色というより、お客様の色にギリギリまで染めたい。本当にここですね。」

潟中
「素敵です!」


まち(美祢市)の印象は?

潟中
「美祢市にUターンされたということは、美祢市が好きだと思うんですが、どんな印象ですか?」

竹下さん
「やっぱり『人との繋がり』が大事だと思っていて、その繋がるスピードが本当に早いんですよね。努力しなくても自然と繋がる感じが、自分とあっている気がする。」

潟中
「めっちゃわかります。」

竹下さん
「格式ばった感じはあまり好きじゃなくて、自然が多いから本当にゆっくり過ごせる。東京にいた時も新宿御苑とかいきまくってましたね笑。」

潟中
「そうなんですね笑。」

竹下さん
「うん笑。人との繋がりからフランクな感じで靴を作りたいと思ってる。そういう意味でも、最終目標で靴を作るという流れでいいと思っています。」

潟中
「駿さんらしいですね。」

竹下さん
「改めてものづくりをするなら美祢市は最適な環境だと思います。自然に囲まれた穏やかな環境で、じっくり取り組むことができる。」


今後の展望は?

潟中
「最後に、今後やってみたいことは?」

竹下さん
「もちろん靴の技術は常日頃あげたいと思っています。あとは、いつか『展示会』をやってみたいかな。」

潟中
「展示会!いいですね。でも、それはなんでですか?」

竹下さん
「気づいたのですが、自分の手元に残る靴がないんですよね。本当は自分がこういうのやっているよと見せたいんだけど、自分のものは一番優先順位が低いから、だいたい物が残っていないというね笑。」

潟中
「たしかに!笑。」

竹下さん
「工房のカーテンさえも突っ張り棒だけで、カーテンつけれてない笑。でも今は、それくらいお客様にフルパワーで回したい。」

潟中
「素敵ですね。終始、駿さんらしいお話で、とても楽しかったです!ありがとうございます!」

竹下さん
「こちらこそありがとうございました!」


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