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素材の良さをありのままお届け!国見町のジェラートが持つ秘密とは!? ー 福島県伊達郡国見町のまち自慢
国見拠点(福島県国見町)で教育事業を担当している玉村です。
私は、地域の小中学生向けに挑戦機会を最大化する取り組みを実施している、国見町公営塾「放課後塾ハル」の中学部スタッフとして活動しています。
国見町は福島県最北端部、宮城県との県境に位置します。人口は8,900人ほどの小さな町です。主な産業は農業で、果物では桃をはじめ、りんごや柿、野菜ではお米が特に有名な町です。
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今回は、魅力的な食資源に恵まれた国見町でジェラート屋さんを営む「Gela319(ジェラサンイチキュー)」を営むお二人を取材しました。
Gela319は、国見町や福島県産の果物や野菜などを使用したジェラートを提供しています。店頭にはいろとりどりの商品が並び、「素材の良さを最大限に引き出し、そのままの美味しさを楽しんでほしい」と、季節ごとにそのラインナップは変わります。
素材がとれる時期や提供する時期に合わせて、フレーバーによってそれぞれの製法があるとか。極端な話、毎日そのレシピは変わると話してくださいました。在庫は1日で売り切れる量のみを持ち、毎朝手作りされているそうです。食に対してのこだわりが垣間見えます。
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Gela319が提供するジェラートはどれも珠玉の一品なのですが、特に私のおすすめは「桃のジェラート」です。
国見町では、たくさんの品種の桃が取れます。しかし、全ての桃がジェラートになれる訳ではありません。ジェラートにする過程で色が変わってしまったり、ミルクとの調合で味がイマイチになってしまったり、桃がジェラートになるには多くの困難があると、お二人は話します。
どの品種だとジェラートにしても色や味は落ちないのか?本当に美味しいものはどうすればできるのか。
試行錯誤すること、なんと6年。納得いくまで製法を見直し、何度も何度も改善を繰り返したと話します。
そして、今では夏の看板メニューとして、店頭に並んでいます。
そんな桃のジェラートは、まるで桃をそのまま食べているかのようなジューシーさと風味があります。筆者がこれまで食べてきた桃のジェラートやアイスを、圧倒的に超える味に感動しました。
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Gela319は、どうしてそこまで徹底的にジェラート作りにこだわるのか?その答えはお店を切り盛りされるお二人のこれまでの体験にありました。
2011年3月11日。
東日本大震災が発生しました。国見町も県内の他市町村同様、甚大な被害を受けました。特に、当時の福島県は原発事故の影響を受け放射線被害が深刻でした。
国見町では、町内独自で除染作業をしようと方針が示され、お二人も除染作業に加わります。Gela319のお二人は主に住宅除染に携わったそうです。
お二人が担当された作業以外にも、国見町内では被ばくしている果物の木の皮を剥ぎ取ったり、放射線量が高い畑の土の表面を除去したりとさまざまな除染作業が行われました。
除染作業中を通して放射線の線量への意識が日に日に強くなっていったとお二人は話してくださいました。この時、特に「食」への関心が高くなったといいます。
果物畑や野菜畑を除染する作業員や農家さんと「食」について意見交換する機会が多く、みなさん口を揃えて「風評被害がヒドくて作物を売ることができない」と話したそうです。
それ以来、人の口、自分の口に運ばれる「食」について深く考えるようになり、その見方が変わります。そして、「安心・安全な食べ物を通して国見町や福島県のイメージをよくしたい」と思うように。
また、お二人は昔から沖縄が好きで定期的に旅行へ行かれていたそうです。
現地では好きなジェラート屋さんがあり、毎回通い、その味を楽しんでいたと話します。ジェラート屋さんへ訪れたある日、現地のオーナーから「ジェラート作りをやってみないか?」と提案を受けます。
食に対する思いと、それを表現する手段とがマッチし、ここからGela319は始まります。
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「ジェラートを口に運んだその瞬間の感想に、こだわってジェラートを作っています。」
国見町や福島県の食の魅力や、その安心・安全さを真に伝えるために、こだわり抜いたジェラートを日々提供する。
筆者はそのジェラートの味に感動するかたわら、お二人の思いに感銘を受けました。素材の質が高く、作り手の思いが詰まったものを享受できること。間違いなく国見町の魅力の1つだと私は考えています。
Gela319さんのことをもっと詳しく知りたい!という方は、ぜひインスタグラムを覗いてみてください!
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