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西荻窪 Good Neighbors はじめに

Feb 21. 2020 

この一年余り温めてきた企画を、このnoteでスタートさせます。

21世紀に入る少し前から、フリーランスで主にパンに関わる取材、執筆と編集の仕事をしてきました。伝統や職人仕事にとても興味があり、それは現在も続いていますが、もうひとつ、誰かにインタビューをするときに、常に興味をひかれることがあります。そのひとがその仕事をしている理由です。仕事はそのひとの生き方そのものだから。

わたしが住んでいる中央線の西荻窪の周辺は、大規模資本に侵食されない、個性的な商いをするひとたちがたくさんいる地域です。店主たちも助け合ってコミュニティができていて、東京のなかでも面白い地域のひとつではないかと思います。

夫が独立したのをきっかけに、西荻窪に住むようになって20年余り。みまわせば、面白い人たちがまわりにたくさんいました。店舗を持たずに外で移動販売をしたり、目の前で和菓子をつくり、お酒と共に供したり、書店や豆腐店が年々減少し、絶滅の危機に瀕するなか、あえて小さな書店や豆腐店を開業したり。その働き方や商い方には個性があって、とても魅力的に感じられました。

この数年は特に、記者ではなく自営業者仲間、あるいは隣人の視点で、彼らと静かな対話を続けてきました。

なぜこんなに心地よいのだろう。なぜこんなにおいしいのだろう。なぜこんなに惹かれるのだろう、楽しいのだろう、面白いのだろう……などを突き詰めていくと、彼らが独自のルートを通って、今の地点にたどり着いていることがわかります。

小さいけれど確かな人生の手応え。地域と結びついた仕事のしかた。迷えるひとにとっては「こんな方法もありなんだ」と視野を広げ、既成概念を覆し、日々の希望となってくれることもある、彼らの商い。それらをわたしの言葉で、伝えていきたいと思っています。現在進行形です。

記事は『西荻窪Good Neighbors 』の有料マガジン(500円)に収納していきます。マガジンを購入いただければ今後、全ての記事を読み放題です。単品(300円)でもお読みいただけるようにします。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

第1回目の記事は、鯛焼きのよしかわさんです。




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