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はまっていた/ること

ふと昔のことを思いだした。
2chのニュー速VIP板のこと。
これの1が自分。

お前らの名曲を採点してやる (5ch.net)

年齢がばれてもいいんだけど、当時自分は大学一年生。
有り余っていた時間を使って、こんなことをやった時があった。
なんでこんなことを思いついたのかわからないけれど、当時から音楽が好きだったし、ちょっと上から目線なところもあったから、やってみたんだと思う。
結果的に、多くの音楽と出会うことができた。
今でも、「春よ来い」を最高得点にしたことはよく覚えているし、この中で出会った曲を時たま聴くこともある。

当時から聴くだけじゃなくて、演奏することもしていた。
当時はmixi全盛期。
mixiのサークルだかコミュニティだかっていう機能で、バンドメンバー募集がいくつかあって、自分の条件に合いそうな初心者バンドをやることになった頃だったと思う。
自分だけが学生で、ギターボーカル、ギター、ベース、ドラムの自分、の4人編成で、主にカバーをやっていた。
当時の自分が好きな音楽ってヘヴィメタが主だったんだけど、バンドメンバーがthe pillowsやアジカンやエルレが好きで、この3つのバンドの曲を主に練習して、ライブも何回かやった。
これらの出会いとか鮮明に覚えているし、ライブをやった時のこと、当時の失敗、細かいことまでよ~く覚えている。
自分にとって、初めてまともにやったバンドだったから。
そのうち、メンバーが転勤とかで、自然と音信不通になり、活動停止したんだけどね。

で、それから数年経って、先輩の誘いで新たなバンドを組むことになった。
それもまだ学生だった時のことで、そのバンドは今に至るまで10年以上の付き合いになっている。
バンド活動だけじゃなくて、ご飯や遊びや合コンとかも行った。

今新たに出会う歌とか曲って、将来自分にとって思い出深いものになるんだろうかって。
つまり、音楽と記憶の話。
最初のバンドでやった曲とか、未だに聴き直したりするし、当時聴いていた音楽のことはよく覚えている。
J-ROCKをあまり知らなかった自分は毎週のようにTSUTAYAで借りて、名前も知らなかったバンドのCDを棚から取り出していた。

音楽そのものが自分に沁みついているものもあるんだけど、記憶にあるのは、それに付随する物語。
自分が初めてバンドを組んだこと、mixiで出会ったこと、社会人の中にいておごっていただいてばかりだったこと、ライブを熊谷や町田でやったこと、兄が見に来てくれたこと、調子に乗ってメンバーに怒られたこと、軽音楽部に入れなかったこと、仲良かった先輩がバンドに誘ってくれたこと、上手くできなくてびくびくしていたこと、練習終わりに飲み行ったこと、ライブであまりにも上手くいかなくて人目をはばからず泣いたこと、メンバーが結婚して披露宴で演奏したこと、コロナが流行り始めた中でスタジオ練習行ったら母親に怒られたこと、オンライン飲みをしたこと、1年ぶりにスタジオ練習したこと、そして、これからも一緒に曲を演奏するということ。
こうした、「わたし」という一本の物語に回収されていく出来事が積み重なっていて、その中間点に音楽が、記憶が刻まれている。

具体的な音楽の話をしようと本当は思っていたんだけれど、これ以上は長くなるから、また個別の記事にしようかな。

でも、あれだね。
最初に貼った2chの過去ログを見て、少し誇らしくもなったりしていて。
妥協しなかったんだよね。
曲をちょっとだけ聴いて判断するってことをしなくて、しっかり聴いたうえで点数と評価をしていた。
多分、そんな姿勢が認められて、応援されたりした様子が読んでても見受けられる。
また今度、いつかやってみようかな。
みんなさ、好きなものを好きなように語りたいんだなって。
そんな場所をつくるということ。
そんなことができればいいと思ったよ。

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