パパ53日目 新生児訪問(すでに新生児ではないが)

パパ53日目。自治体の制度である、助産師さんによる赤ちゃん訪問がありました。たいへん有意義な制度だな、というのと、いらっしゃった助産師さんは素敵な方だったな、という感想です。

実際のところ初めは、「産まれたら保健所宛のハガキを出してね」というのはどうもベルトコンベア式みたいに感じられて、しかもハガキというのもアナログ感が強く思われて、この制度に対して少し(ほんの少しですが)懐疑的な気持ちを抱いていました。「自治体など大きな組織の制度には、惰性で継続しがちな側面があるのでは?」「現代の子育て環境に対応した制度へのアップデートはできているのだろうか?(どうせできていないんじゃん?)」と、ひねくれていました。相当なへそ曲りですね。スケプティシズムすぎて手のつけようがない。

そんな自分を叱りたい、と今は思います。罰として、少なくとも3日間は炭水化物の摂取量を通常の80%に制限する、というくらいのことはしたい。それによってメタボリズムが改善しようが知ったことではない。それくらいしなければおそらくこのへそ曲りは改善しない。ついでに体脂肪率も改善してしまえばいい。

そんな風に(おそらく世界中で私だけが)思っていた助産師訪問ですが、終わってみれば妻と私が抱えていた疑問や悩みは一掃され、赤ちゃんの体重や一回あたりの授乳量も測ることができ、「まあるい横抱き」の上手な抱っこの仕方も教わり、まさに至れり尽くせりでした。ほんの数時間の滞在でしたが、精神と時の部屋に比肩し得る価値がありました。助産師さん、すごいです。ゴッド助産師さんに稽古をつけてもらい、新米パパは、超新米パパになりました。

振り返れば、これまで数々の素敵な助産師さん方にお世話になってきた気がします。コロナ禍で創意工夫のもと開催していただいたプレパパママ向けの沐浴体験でも勉強させていただきましたし、産後にも心温まるご助言をくださった無数の助産師さんがいらっしゃいました。私の住んでいる自治体の助産師会は、もしかしたらすごいんじゃないかという気持ちになります。もっと言えば、私が誕生した時もおそらく助産師さんのお世話になりまくったのでしょう。助産師さんがこの社会を回していると言っても過言ではない。

子育てをしやすい環境づくりのため、こうして現場で尽力されている方々がいらっしゃることを、父親になる前の私は知りませんでした。赤ちゃん訪問やプレパパママ支援の制度やプログラムがあることも知りませんでした。助産師さんと看護師さんの違いだってもちろん存じ上げておりませんでした。

そんな自分を、今は叱りたいと思います。少なくとも1週間は毎朝欠かさずナイキトレーニングのワークアウトで10分間以上体を動かす、くらいのことは課したい。それによって育児に関わる動作がキビキビとしようが知ったことではない。それくらいしないと、きっとこの「分かったつもり病」は治らない。ついでに食欲も旺盛になって炭水化物ダイエットと同時進行するために調理法を工夫するようになってしまえばいい。

それにしても、赤ちゃんが生後53日を、元気にすくすくと育ってくれたことが嬉しい。体重の増加は順調だし、筋力もついてきている。性格は穏やかで、冷静沈着。頭脳明晰、堅忍質直。我々を手こずらせることが比較的少ない。助産師さんによれば、夫婦で協力して子育てをしており、赤ちゃんが安心していることが関係しているのではないかということだ。確かにこれまで、夫婦で支え合いながら、ああでもないこうでもないと言いつつ、ブログを読みYouTubeを視聴し書籍を開いて、せっせとより良い育児を目指して努めてきた。最大限の愛情を注いできた。全力で我が子のために尽くしてきた。楽しい子育てを心がけながら。

そんな自分を、今は少しだけ褒めたい。よく頑張りました。ご褒美に、豆乳オートミールにチアシードを足してあげよう。

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