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【転職活動】その転職、本当に必要?〜転職目的を考えよう!

「もう30歳だから、1回転職しておこう」
「早期退職を募集しているし、業績不振っぽいから転職しておこうかなぁ」

転職を是とする価値観が広がった今、ふとした瞬間に「転職」がよぎることはありませんか?
でも安易に転職をすると、「転職失敗」につながったり、転職回数が無駄に増えてしまいキャリア形成がしにくくなってしまうことがあります。

いつもは転職のポイントをお伝えしていますが、今回は、あえて「不要な転職をしない」ことについて考えてみたいと思います。

なんとなく転職活動をしても、自分にとって「良い転職先」がわからない

目的がない転職は危険です。
目的がないものに終わりはありません。
なんとなく見始めたSNSは、いつまでもダラダラと見てしまいませんか?
逆に、知りたいことを明確にしてネットサーフィンをすると、情報が集まった時点で、サクッと閲覧を終えられるのではないかと思います。

転職も同様に、目的が無い状態では漫然と「理想の企業」を求め、どれも物足りなく感じて転職先が決まらなくなってしまいます
もしくは、「なんか違う」と転職先を間違えたと感じるかもしれません。

以下は、個人的に目的をもっと明確にした方が良いのでは?と感じる転職理由の例です。

・もう○○歳になるから(新卒から3年務めたから)、1回転職しておこう
・現職ではもう学ぶことはない/やり切った
・早期退職を募集していて将来が不安
・これ以上年収/職位が上がらない

読者の皆様は、こうした転職理由を聞いた時、どう感じるでしょうか。
どの転職理由も、今になんとなく懸念や不満があるものの、「次で何をやりたいか」が不明確です。
そのため、発言者にとっての「良い転職(先)」がどんなものか、イメージしにくくなっています。

転職活動を考え始めたら、
1)今何が不満なのか、現状の改善したいポイントは何か
2)それは現職では実現/解消できないのか
ということを考えることをお勧めします。

1が転職の目的であり、理想の転職先の条件の1つになることが多いです。
そして、2を突き詰めると、自分にも他人(面接官など)にも転職する理由が明確になります。

実は現職を続けることが1番ラク

4回転職した私が言うのもなんですが、以下の理由で、実は転職するよりも現職を続ける方が楽な場合があります。

  • 生活スタイルがあまり変わらない(勤務地やリモートワークの頻度など)

  • 業務システムや社内ルールが大体同じ

  • 人間関係や周囲に対する信頼貯金がリセットされない
    (例:経営企画の○○さんは、昨年まで営業のトッププレイヤーだったから、業務を覚えたら活躍するはず!など)

  • 等級が変わらないので、給与を下げずにチャレンジできる

  • 福利厚生が良い場合、メリットを継続して享受できる

裏を返せば、転職をするとこれらが全て変わります。
勤怠の付け方から勤務場所、インフラシステム、社内のローカルルール、人間関係・・・全てを1から覚えていく必要があります。
もちろん、変わらないことが良いこととも限りませんが、現職の良い部分を残した上で、今の不満を変えられるなら、その方が良いですよね。

例えば残業の多さや人手不足が課題なら、業務効率化を提案・推進したり、業務にマンネリを感じているのであれば社内異動や新規プロジェクトの立ち上げを提案して、目新しい経験をすることもできるでしょう。

また、未経験の職種にチャレンジする場合、新しい会社で年収を落として、周囲との信頼関係を作りながら新しい業務を覚えるより、社内異動をした方が年収や人間関係を維持できるので、新しい業務を覚えることに集中できます。
マネジメントにチャレンジしたい時には、大手企業なら子会社に出向して職位を上げることもできます。

無闇に転職回数を増やさないためにも、現職でできることは何か、を一度立ち止まって考えることも重要です。
それでも社内異動が通りにくいなど、どうしても転職が必要だと判断したら、その時は納得感を持って転職活動を始められるはずです。
その結果、転職先に求める条件や、転職軸も明確にしやすくなり、面接で転職理由や志望動機を考える時も、自信を持って話せるはずです。

転職は人生と向き合う時間

転職活動は、自分自身の職業人生の転換期です。
年齢や、同期が辞めていくからと周りに流されるのではなく、自分にとって大切なものを守るため、主体的にキャリアを作っていきましょう。

私自身は4回転職をしており、それぞれの転職に後悔はしていません。
一方で、1社を長く続けるから積み上がるキャリアがあることも実感しており、その点ではもう少し続ける工夫も考えた方がよかったかな、と思うこともあります。

仕事は人生の大半の時間を占めます。
何をして、どんな能力を身につけ、どんな人たちと一緒に、いくら稼いで、どんな生活を送りたいのか。
そうした生活のあり方や生き方は仕事によって決まります。

私は、転職活動は、環境や自分自身の変化によって「理想の生き方」からずれた時に、軌道修正する1つの手段だと思っています。
つまり、転職活動は目的ではなく、数ある軌道修正の方法の1つです。
転職をする際は、状況を改善するために、なぜ他の方法ではなく転職活動という手段を取るのか、しっかり考えることが大事です。

まとめ

今回は、転職をしない、という選択肢について考えてみました。
転職をしなくて済むなら、1社で実績を積んで等級を上げたり、1つの事業に対して多面的に関わった方が、キャリアとして良い場合もあります。
特に、大手企業で待遇が良く、業務内容にも満足しているのであれば無闇に転職する必要はありません。

それでも他社でキャリアを積みたいと思うならば、そこに転職する意味や目的が隠れています。
しっかり言語化し、目的を持って主体的に転職活動に取り組みましょう

正直なところ、特に若い方なら転職はテクニックを身につけて要領よくやれば年収を上げたり、「成功」と思える転職ができる場合もあります。
ただ、上述の通り自分のキャリアを見据え、目的を持って転職先を選ぶことは、本人にとっても人生を充実させる一助になりますし、面接でもその姿勢は評価されます。

「転職すること」にこだわらず、長い人生において少しでも充実した職業人生を送る方法を、幅広く考えていきませんか?
そのために、私もnoteでの発信や、個別相談を通じて、より満足度の高い人生、職業生活を送れるようサポートしたいと思っています。

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