ファシアとその繋がり(1)---Anatomy trainsのラインって本当?---

今回のシリーズはファシアを介した筋肉のつながりを紹介していきます。有名なのは、「アナトミートレインズ」のチャートですが、以前のブログでも書いたように、そのチャートはあくまでも「ファシアを介して筋肉と筋肉、筋肉と骨、あるいは筋肉と内臓などが繋がっているというTom Myers氏のひとつのアイデア」を示したものだと心に留めておいたほうがいいと思います。実際に解剖をしてみると、アナトミートレインズのチャートのようにはつながらない箇所が複数あります。

今回のブログはBowen techniqueの先生であり、私の解剖実習の先生でもあるJulian Baker氏の記事を参照しつつ、実際にJulianとの解剖実習で観察した筋の繋がりを紹介していきます。

① SBL(Superficial Back Line)の仙骨周りの繋がりについて

お手持ち(もしくはネットで)のアナトミートレインズのSBL(Superficial Back Line)の図を見てみてください。特にハムストリングスから仙骨周りにかけて注目してほしいのですが、実際に解剖をしてみると、そのようには繋がりません。実際には

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