ストレッチの是非(4)---前回の補足とROMの種類---

今回は、次に書く予定の「ストレッチの真実」、つまり「ストレッチについての総括」の前に、前回のブログ「ストレッチの是非(3)---受動的手技、他動的ストレッチの効果は?---」を書いた後で浮かんだ私の疑問に対してのLederman先生のお答えと、もうひとつのストレッチを考える上で重要な事柄、「ROMとは?」をLederman先生の著書「Functional stretching」から紹介していきます。まず私が前回のブログを書いた後に浮かんだ疑問ですが

「METやPNFが効果がないであろうといえるのは、日常生活で繰り返される連続した動きの中では、中枢からの指令が、抹消からの刺激よりも大きく、末梢からの刺激を打ち消してしまうからである、と著書で述べているが、実際治療室では患者さんは完全にリラックスしており、施術に対して受け身であるから、施術者が行うMETやPNFは筋肉の緊張を和らげる(自原抑制(Ib抑制)と相反抑制(Ia抑制))という意味で効果があるのでは?」

をLederman先生に聞いてみました。そしてLederman先生のお答えは

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