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徒手療法家のためのファシア考察

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ファシアについて徒手療法家が知っておくべき情報を随時更新していきます。またファシアに限らず徒手療法に関する事柄も随時追加していきます。
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#指圧

ファシアとは(25)---ファシア最新情報?(笑)---

先週発売のイギリスの雑誌「New scientist」紙に「fascia」のことが掲載されていて早速購入したので、ブログ読者の方々にも紹介します。 記事まるごと翻訳するわけにはいかないので、個人的に要点となるところを紹介していくことにします。もし興味のある方がいたらぜひ購入し、読んでみてください。 ちなみに★マークは私の注釈です。過去のブログで全部説明してある事柄です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・今まで脂肪組織や膜組織だとして解剖するとき取

痛みについて勉強しなおす(20)---揉み返しについて考える(今後もっと更新予定)---

マッサージを受けた後によく(時々?)おこる「揉み返し」という現象。あれは一体何が原因で起こるのでしょうか? 私が鍼灸学生の頃、揉み返し=下手くそがマッサージすると起こる、と諸先輩方達から言われたし、7−8年ぐらい前まではずっとそう思っていました。 また揉み返しを「好転反応」と捉えるマッサージ系手技の流派もあるのを知っています。 まずはそもそも論として、揉み返しを私なりに定義すると 「マッサージ(のような手技)を受けた直後から翌日に起こる 体の痛みやだるさ)」 として

ファシアとその繋がり(8)---鼠径部〜仙腸関節〜骨盤底筋群あたりのつながり

引き続きJulan Baker氏のウェビナーからファシアの繋がりを紹介していきます。今回は鼠径部から仙腸関節、そして骨盤底筋群まわりの繋がりを紹介します。あくまでもファシアの繋がりだけです。ウェビナー中のJulianの施術や動きに関する考えは省略しています。また受講者との質疑応答も省略しています。興味のある方はぜひウェビナーを受講してみてください。(リンク)申し込むと過去のウェビナーに関してはYoutube上のリンクが送られてくると思うのでyoutube上で翻訳字幕を出せるは

ファシアとその繋がり(6)---大殿筋〜ハム〜膝〜足首あたりのつながり(2020年7月1日、ちょっと追加しました)

引き続きJulian Bakerのウェビナーよりファシアの繋がりを紹介していきます。紹介しているのはあくまでもファシアの繋がりでJulianの面白い話や質疑応答までは紹介していないので、もっと詳しく知りたい方はJulianのウェビナーを受講してみてください。1ウェビナーたったの5ポンド(800円くらい?)です。(リンク) あと基本ウェビナーのスクショに少し説明を加えた形になりますが、今回1部分だけ動画も入れました。私も全く知らなかったことだったのでぜひブログ読者とシェアし意

ファシアとその繋がり(5)---胸部〜腹部あたりのつながり---

今回から数回Julian Baker氏のウェビナーからファシアの繋がりを紹介していきます。正直言うと、Julianがウェビナーで紹介するリリースというか施術の考えに同意する部分は今となってはほとんどないのですが、ウェビナーで紹介していく画像や動画を見てそれをブログ読者の方々がどう判断、治療にいかすかは各自の信念にまかせたいと思います。ですので、私の意見は極力述べず、ウェビナーで紹介されたファシアの繋がりだけを紹介していきます。もしまだJulianのウェビナーを一度もない人だと

またちょっと帰国してました(笑)

野暮用で先週1週間ほど日本に帰国していました。今回は久しぶりに東京に2日間滞在したので、前から気になっていた「某治療法」をやっている治療院に治療を受けに行きました。(決してこのブログでは誰かを、そして何かの治療法を批判するつもりはないのでその「某治療法」のことを明示しません。) なぜ私が気になっていたかというと、私の知人やその周りの人達の間でその「某治療法」が大人気で、めちゃくちゃ”効く”とのこと。しかもセミナーを告知するや速攻で完売するほどだそうです。 あらかじめyou

痛みについて勉強しなおす(13)---患者さんの比喩的表現に気をつけろ!---

以前のブログで治療室で交わされる比喩的表現がいかに患者さんにとってDIMsになるかということをほんの少しだけ触れました。実はその時はその事の重大さに気づいておらずさらっと流して紹介してしまったのですが、今回77ナゲットを編集していた時に改めてその重要さに気づいたのでブログでまとめることにしました。今回もDavid ButlerとLorimer Moseleyの共著「Explain pain supercharged」(EPS)などを参照しながら私なりの解釈を入れて紹介していき

ファシアとは(22) ---FAQから---

先日、Fascia research groupのウェブサイトを見ていたらFAQに目が止まり、読んでみたらちょっとびっくりしたので紹介します。というのは私が6年前に字幕をつけた「ファシアリサーチ fascia research」という番組で紹介されていたことと言っていることが違ったからです。(リンク) もうその「ファシアリサーチ」はyoutube上で削除されてしまったのですが、その番組で紹介されていたことを紹介すると; ・原因不明とされる腰痛の原因はおそらくファシアが硬くな

ファシアとは(21)---(今のところの)完結編(ちょっと書き直しました)---

もともとこのブログを始めたのは、2012年当時私が全く知らなかった「fascia・ファシア」の存在を知り、自分自身の勉強のためと「どうだ!オマイラ、ファシアの事知らなかっただろ!」的な自慢のためでした(笑。だから無料で公開していたのです(笑。私にとってファシアの存在が衝撃的だったのは ・「私が今まで触ってきた筋肉の凝りは浅層ファシアの凝りなのかもしれないこと」 ・「ファシアが筋肉、骨、内臓などすべてつなげているので、ある部位の痛みはそのつながった部位のどこかに原因があるかも