コリスポンデンツァロマーナ
7月1日に受けた試験に落ちてしまったのである。この試験に落ちるのは2度目。同じ試験に2度落ちるなど、3年制の1年目以来である。あの時はイタリア語のレベルも低く、外国人がイタリア人とくらべてどれくらいのレベルを求められるのか分かっていなかったし(それは同等に決まっていた)、試験をどう準備するか、いやそれ以前に文学は何を分からなければならない科目なのかも分かっていなかった。そして、試験中に(それは口頭であった)、「その作品は読んでいません」と言ったのだ。それは決して口にしてはなら