香川県さぬき市でのサツマイモづくり
栽培する品種
【あまはづき】(2023年11月10日、越冬ツル苗1回目)
しっとり系。早掘りしてすぐ食べられる品種。貯蔵性は悪いのでつる苗を越冬させる。
【鳴門金特】(2024年に苗づるを購入)
ほくほく系。
【すいおう】(2023年11月10日、自家採種いも2回目)
葉やつるを食べる品種。いもはまずい。
栽培のポイント
・ヒルガオ科サツマイモ属
・元気な苗をつくることが成功のコツ。
・もともとやせた土地でも育つ作物なので、肥料が多いとイモが育たず、つるばかり育つ「つるぼけ」になるので注意。
肥料について
肥料について無肥料でも育つが、有機栽培では腐葉土や米ぬか、ワラなどを元肥として入れることが多い。
越冬させたつる苗を温室に出す(3月上旬)
2024年3月4日
昨年から室内で越冬させた【あまはづき】のつる苗を温室に出しました。
4月14日
屋外に出すのは4月に入ってからの方がよい。
今年は早く出しすぎたみたい。
枯れているのか、まだ生きているのか、分からない状態。
種イモの伏せ込み(3月上旬~5月上旬頃)
種イモを植えて苗をつくる
種イモを用意。前年に収穫し保存したものか、食用のイモでもOK。植え穴を掘り、40cm間隔でイモを横にして置く。イモが隠れる程度に覆土する。前年の温床をふるって粗い部分をかける。家庭菜園では腐葉土を利用するとよい。たっぷり水やりして、ビニールをベタがけし、さらに穴あきビニールをトンネルがけする。家庭菜園では不織布をトンネルがけしてもよい。
ポイント
地温を上げて生育を促す。
家庭菜園では?
家庭菜園では苗を少量だけつくりたいときは、プランターに植えてもOK。不織布やビニールをかけて暖かく管理する。
4月14日
種いものツル出しは難しい。
3月から温室に出してもあまり効果がないように感じる。
4月に入ってからでよいかもしれない。
2024年5月1日
葉やツルを食べるとおいしい【すいおう】は、種いも6個伏せ込んでいた。
そのうち1個からたくさんツルが出てきた。
よかった。
そのうち、外の畝に植えて苗ヅルをとろう。
【あまはづき】は、枯れかかっていたけどなんとか持ち直したみたい。
新しく伸びたツルを摘心して、脇ヅルをどんどん出そう。
植えつけは十分に地温が上がってから。関東以南では5月下旬から6月末までならいつでもよい。早植えは植え痛みも多くマイナスが大きい。
苗とり(5月下旬~7月上旬頃)
自家苗は5節以上育ったら、わき芽を根元から1~3節ほど残して切り取る。その後わき芽から新たな苗が伸びてくるので、順次切り取って植えればよい。
つるから切った苗は、水やりせずそのまま新聞紙に包み、段ボール箱などに入れて一晩置く。
翌日、少ししなびたものを植えつける。こうすると切りたての苗よりもよく発根し、活着がよい。
2024年
購入苗の場合
購入苗は切り口を水に浸けながら数cm切り戻し、1~2cmの水に一晩浸けて吸水させる。
苗が早すぎる時期に手に入った場合や、すぐに植えられず根が出てしまったときは、プランターなどに仮植えし、暖かい場所に置いてつるを育てて、再生した新芽を切って使う。
植えるのが1か月遅れますが、伸びたつるを必要なときに切れば、1本の苗から複数の苗がとれお得。
苗の植えつけ(5月下旬~7月上旬頃)
根を傷つけないようにやさしく植える。
植え穴を掘る。植えつけは風のない日を選ぶ。船底植えにする。生長点を埋めないように注意。覆土して植えつけ完了。株間は40cmが目安。
サツマイモの苗の植え方
・水平植え
茎が水平になるように植える方法。各節から発根し、均等な大きさのイモがたくさんできるとされる。
・船底植え
水平植えより、茎の中央部分をやや深めに植える方法。乾燥につよく、水平植えより確実に収穫できるとされる。
・斜め植え
茎を斜めにさして植える方法。苗が短いときや、マルチをしているときに適して、植えやすい方法。水平植えや船底植えよりイモの大きさに大小ができたり、収量が少ない傾向があるとされる。
2024年
2023年
管理
支柱を立てて垂直に誘引する
のんびりガーデンでは、90cmくらいの竹を支柱にして立て、つるを垂直に誘引して育てる。誘引に手間がかかるが、つるを気にせず草マルチを重ねられることや、つる返しの必要がないところがメリット。支柱の上まで到達したつるは、そのまま放置しておくか、適宜切って料理に使用したり、ヤギのごはんにする。
収穫(9月下旬頃~10月上旬頃)
試し掘りをしてイモが大きくなっていたら収穫。晴天が3日続いた日の午前中に掘り、畑で半日、日に当ててから運ぶ。掘ってすぐカゴに入れると傷がつき、痛みやすくなる。
つるをカマなどで切り、葉とつるをよける。収穫はイモを傷つかないように手掘りで。保存性を高めるにはイモをバラさないのもコツ。
品種【あまはづき】の場合
のんびりガーデンで育てる【あまはづき】は苗植えつけ後90日程度で収穫できるとされる。植えつけの日づけを記録しておき、その90日後に試し掘りをして確認して収穫する。
イモ掘りイベント
種イモの貯蔵は?
農家ではハウスの中など雨がかからない場所に穴を掘り、イモを入れたコンテナを埋め、板などでフタをしてブルーシートで覆い、土をかけて保存する。保存適温は13~16℃前後。家庭ではイモをつるからはずさずに新聞紙で包み、ダンボールや空気穴をあけた発砲スチロール箱などに入れ、暖房をしない室内などで保存。
イモづるを越冬させる
翌春、種イモからつるをとるのは結構時間がかかるので、収穫してつるを片付ける前につるを取っておく。
7節以上残してつるを切り、つるの下の方の3~4節の葉をとり、水につけて根出しする。
根が出たら鉢に植えつける。気温が高い時期は屋内に置いておき、下がってきたら室内で管理する。
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