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研修日記 6月第2週

本格的に梅雨入りしました。ここ最近は梅雨らしい雨というよりゲリラ豪雨の様な降り方をします。なので水捌けの良くない圃場だと排水できず一気に水がたまります。研修所もこのタイプの圃場です。
野菜栽培をするとなったらその圃場が土が硬いのか、排水がいいのか、水が近くあるのかと、などと色々と基準があるので場所を決めるとなったらこれらを考慮しないといけないのです。

ミニトマトの圃場もハウスなんですが、一気に雨が降ると浸水してくるので状態が悪くなります。
そして、この梅雨時期特有のジメジメした気候です。人間でもこんなに不快な感じになるのに栽培している野菜たちも感じないわけがありません。

そうです。ついに虫食害が出ました。
トマトサビダニです。

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この様に株が茶褐色になります。比べてみれば一目瞭然です。

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茎の色が全く違います。
これは名前の通りダニによる食害でここまで見て分かる様になった時は、かなり害が進んでいるといいます。目に見えないくらい小さいダニなので、発生時はどこに出ているかはわかりません。
ある程度広がったきたらこの様に見えるわけです。

このダニは露地栽培ではあまり見られずハウスなどの施設栽培でよく見られる虫食害らしいです。しかも、時期や発生場所も大体毎年決まった頃に起こるらしいのです。
やはり他の畝でも発生していて次回防除という事になりました。
こうならない様に事前に対処していれば、もしかしたら農薬を使わなくても良いかもしれないし、使ったとしても使う量を少なくする事が出来るかもしれない。
そういう管理をしていく事がこの農業の本当の意味での仕事なのでは無いかと感じました。

私も本当のところは農薬は使いたくはありません。しかし、害や病気が出ると野菜たちがサインを出しているのにも関わらず、農薬を使いたくないので何もしないというのは、責任を持って野菜を栽培しているとは言えないのでは無いかと思う様になりました。
害や病気が出ない様に管理する、もし出たら最低限の農薬で治す、防ぐ。もちろん最低限です!
人間が病気になった時に薬を飲む様に同じ感覚でやっても良いのでは無いかと思います。

出来るだけ農薬を使わないようにするためにも栽培管理を今のうちにしっかりと身につけたいです。

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