日本の辺境から、世界へ
そんないろいろな自慢がある浜中町ですが、しかしなんと言おうと日本のはしっこ、辺境の地。ヒグマがうろつき、川には鮭が遡上する完全アウトドアな世界。そんな原野のど真ん中からはじめた「ファームデザインズ」は、オープンから20年たったいまや、北海道内に４店舗、そして東南アジアのタイに40店舗となりました。全国の百貨店からの引き合いも多く、１週間とか２週間限定で物産展などへの出店もしょっちゅうで、全国を駆け回っております。（出没情報はホームページをご覧ください）
http://www.farmdesigns.com
レストラン「ファームデザインズ」浜中本店
それぞれの経過についてはまた詳しくお話ししますが、まずは2000年に、牧場の中にオープンしたレストラン「ファームデザインズ」。大牧場地帯のど真ん中にあるレストランで、席数は約30席。放牧されている牛をながめながら、ゆったりとお食事を楽しんでいただけます。私達が自慢のミルクを直接飲んでいただきたい、と、最初に始めたレストランです。イタリアンをベースにしたメニューで、大きなお皿にご飯や肉料理、サラダを盛り合わせたワンディッシュスタイル。私達は「カウボーイスタイル」と呼んでいます。コーヒーにもこだわり、イタリア製のエスプレッソマシンを導入し、本格的なエスプレッソドリンクを道東で初めて提供しました。スターバックスが札幌に上陸する1年前のことですから、ひょっとしたら北海道で始めてだったかもしれません。釧路から1時間半、もよりのJR浜中駅からも車で15分という不便な立地にも関わらず、釧路←→根室間の往来の人や、遠くはタイ、オーストラリアの方など、海外からもわざわざここを目指してやってきてくださいます。
帯広畜産大学店
私の母校でもある帯広畜産大学の構内にオープンしたカフェです。前の学長より相談を受け、5年前にオープンしました。私が学生の頃は「畜産大学」という性格上、男子学生がほとんどで、むさくるし〜〜〜〜〜大学だったんですが、いまや女子学生が過半数を超える勢いとなり、キャンパスもきれいになって、「なんだこれ！？まるでアメリカの大学じゃん！？」な趣を醸し出してます（ちと褒めすぎてます(^_^;)）。私達の頃はバンカラな風潮が いっぱいいっぱい ＆ いっぱいいっぱい残っていて、それはもうナミダナミダの学生生活（笑）。なにより貧乏で、学生食堂では小銭を握りしめては「今日は贅沢して、し、C定食だ！（450円）」てな感じだったので、商売にはならんよな〜〜って思ってたんですが、キャンパスを「普通の格好」をして歩く女子学生がいっぱいいる風景をみて、出店を決めました。だって私達の頃には女子学生はいても、たいがいはジャージに長靴、よくて「つなぎ」で手にはバケツ・・・でしたもん・・・・・（←同級生の女子から非難轟々）
おかげさまで最近は近所の一般のお客様のご来店も増え、大学と一般のお客様の「接点」を増やす役割を担えるようになってきました。オシャレでしょ？北海道大学の学生が「なんで「こんなところに」こんなオシャレなカフェがあるんだ！」って悔しがってましたもんね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「こんなところ」で悪かったな！！（笑）
星野リゾート・トマム（ミナミナビーチ店）
現在、あのリゾート運営会社「星野リゾート」と提携してあるプロジェクトに邁進しているんですが、その関係もあって星野リゾート・トマム内に2つの店舗を展開させていただいてます。この店は「ミナミナビーチ」という波の来るプール施設のプールサイドにあるカフェ。外は−20℃の時でもビーチは常に30℃以上という素晴らしい環境で、自然派にこだわったトロピカルなドリンクや、めちゃくちゃおいしいキューバンサンドイッチなどを提供しています。（はい、ヨダレ）
星野リゾート・トマム（ホタルストリート店）
スキーコースの中にあるレストラン街「ホタルストリート」にあるスイーツカフェです。スキーの途中で立ち寄れ、店先からスキーを履いて滑っていくとスグそこにリフト、という「ski in , ski out」なレストラン街にあります。星野リゾートという圧倒的にオシャレな空間に負けないよう、日々努力中であります(^_^;)。
実はこのリゾートの中にいま「牧場」を作ってまして、すでに搾乳も始まっています。その搾りたてのミルクやそれを使ったソフトクリームを味わっていただけるお店、星野リゾート・トマムのファームプロジェクトの宣伝を担う店舗でもあります。この事業についてもおいおいお話していきたいと思います。
Farm Design Thailand（タイ、40店舗）
2011年、タイからの一本の電話から始まった海外進出。シンハービールで有名なブーンロード社と提携して始めたフランチャイズ事業は、あれよあれよという間に今や40店舗。北海道のチーズケーキを中心としたスイーツカフェとして、有名なショッピングモールにはほとんど展開しています。バンコク市内、郊外、そしてチェンマイ、チェンライにも。若い人の間でおしゃれなカフェといったらFarm Designとなっています（ラシイデス。タイの留学生に聞いたら、そう言っとりましたです、ハイ）。とんでもない世界に思い切って飛び込んで、成功するまでの笑いとナミダのストーリーは、ひょっとしたらこの物語の準メインイベントかもしれません。
つ・づ・く
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