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華麗なるファッション黒歴史

私にはファッションセンスがありません。

女として生まれてこのかた30ウン年。ピンク色のベビー服に始まり、子ども用のお姫様ドレス、おもちゃのドレッサーやお化粧セット、着せ替えリカちゃん人形など、子供時代はそれなりにファッション性の高いであろうおもちゃに囲まれて育ってきたはずですが、残念ながらファッションセンスはこれっぽっちも身に付きませんでした。
しかも、自覚したのはつい最近のことです。

近年では夫による外出前チェックが入ることが多いので幾分マシになったかなとは思いますが、自分だけで服を選ぶと大抵どこかがおかしくなってしまいます。

一例として、これまで私がファッションに取り入れてきたアイテムを参考画像とともにご紹介します。カッコ内は、実際に私が着用している時に友人からそう呼ばれました(原文ママ)

①「ショッキングピンクのカラータイツ
(3COINSで購入したどピンクのカラータイツ。実物とは違いますが、ほぼ以下リンク写真の色です)

②「マタギ
(ほぼエスキモー帽のようなファー帽子、以下画像に耳がついた感じのやつ)

③「動物を何匹も殺したマフラー
(古着屋で購入した「ティペット」というタイプのフェイクファーの短めマフラー)

④「民族衣装
(フリンジとポンポンがいっぱい付いてるポンチョ。実物は参考画像よりゴテゴテ)

⑤「ヤンキー眉
(剃りすぎ、抜きすぎで薄くなった眉。適切な画像が見つけられませんでした)

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眉毛以外は、単体で見ればまだ…というか、着る人や組み合わせ次第では十分おしゃれアイテムになりうると思います。
どうやら私は組み合わせ方がマズかったようで。似合う似合わないも特に考えず、その時着たいものを思いつきで着ていた気がしますし、ひどい時には①〜④すべて組み合わせて着用していた記憶すらあります。
その結果、友人たちには「おしゃれだね」「センスいいね」なんて言われたことはなかったどころか、上記のカッコ内の名称で呼ばれることとなりました。存在感の薄さには定評のある私ですが、このような服装で毎日大学へ通っていたので、会った瞬間だけでも相手にある程度のインパクトは与えられたかもしれません。もちろん悪い意味で。

中学高校時代は鈴木えみちゃんや榮倉奈々ちゃんに憧れて、セブンティーンなどのファッション雑誌も買って読んでいたのになあ。
滅多に渋谷へは行けなかったけれど、109ブランドにだけはやたらと詳しくなって、ブランドのショッピングバッグ(当時は「ショッパー」「ショ袋」などと呼んでいました)をボロボロになっても使い続けたり。

だがしかし、うまくいかない。私は一体ファッション雑誌のどこを読んでいたのだろうか。確かに、一番楽しく読んでいたのは白黒ページの読者お便りコーナーだったかもしれない。

キャスケット帽をかぶってカーキのトップスでボーイッシュに決めたつもりだったのに、その日撮ったプリクラにはカーキ色に染み込んだ脇汗がバッチリ写っていたり。
プチプラコスメで化粧してマグネットピアスまで付けて、白ニットに細身のデニムという全体的にフェミニンなスタイルなのに、足元が体育館履きみたいなスニーカーだったり。
…もはや、残念でなかったコーディネートを思い出す方が難しいのでは?という気がしてきました。

今はユニクロをはじめとするファストファッションがスタンダードになっておりますが、センスのない私には大変ありがたい風潮です。
と思いきや、実はシンプルだからこそ余計に個人のセンスが問われるのではなかろうか。確かに考えてみたら「これさえ着てればオッケー」的なアイテムって、ユニクロにはない気がする。
シンプルとは、どこまでシンプルで許されるのか。黒いニットに黒いパンツじゃ、ただの黒ずくめおばさんだしなあ。足し算とか引き算とか、サイズ感やら色の組み合わせやら。そこら辺のさじ加減がよく分っていないということにも、私のファッションセンスのお粗末さが表れています。

で、多分自分でもファッションに関心が全くないわけではないのですが、そこまで本気で改善しようとも思ってないんですねこれが。コンプレックスに感じているのならば、自らファッション誌やWEARなどのサイトをチェックしたり、または街ゆく人を観察して研究すべきだとは思いつつ、ぶっちゃけそこまでの探究心もなく…かと言って開き直るのも何だかなぁという気もするし…うーん。何とも中途半端な状態です。毎日の全身コーディネートを決めてくれる、私専属のスタイリストさんがいたらいいのに…と思うばかりです。