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シュークリームとの再会

いつものスーパーへ行ったらヒロタのシュークリームが並んでいたので、懐かしくなって思わず買ってしまいました。

私にとってシュークリームといえば、このヒロタのシュークリームでした。パッケージのデザインは変わったけれど、箱のこの細長いフォルムは今も昔も変わっていなくて嬉しいです。初めて自分で購入したのですが、値段もお手頃。庶民派シュークリームです。

まだ幼稚園生だった頃、父が時々お土産にこれを買ってきてくれました。遊びに行った祖父母の家の冷蔵庫にもよく入っていた気がします。幼少期の楽しくて、幸せな思い出がたくさん詰まっています。

長方形の箱を開けると、小さめサイズのシュークリームが4つ、お行儀よく並んでいる。これも昔から変わらずです。

久しぶりに手に取ったシュークリームは、思ったよりずっしりしていて、中にカスタードがたっぷり詰まっているのが分かります。

しかし、ひとくちかじると「ああ、懐かしい」と思うのと同時に「あれ?」という違和感を覚えました。確かに美味しいんだけど、なんだか昔と違うような。皮の風味がちょっと人工的な気がするし、カスタードも甘いけど、少しくどい。

メーカー側が原材料とか製法などを変えた可能性もありますが、恐らく大部分は私の思い出補正によるものだと思います。

なにせ昔はシュークリームなんてそんなしょっちゅう食べられる代物ではなかった事もあって自分の中ではプレミア感が高く、シュークリームが出てきただけで嬉しかったものです。ヒロタのシュークリームは世界で一番おいしいシュークリームだと信じていました。

だけど他のお菓子メーカーやコンビニからもどんどん美味しいシュークリームが出るようになって、ビアードパパのようなシュークリーム専門店も増えて、気付けばシュークリームくらい自分で買えるようになり…ヒロタのシュークリームは記憶の隅に追いやられていました。

昔はヒロタの直営店って駅ナカとか駅前にたくさんあった気がするけど、今は5店舗しかないのですね。少し寂しい。かわりに、今回みたいにスーパーなどに置くようになったのかな。味のラインナップはカスタード以外にも、チョコやモカ、カスタード&ホイップと、ここら辺は昔と変わりません。気付いたら4個とも一人で食べてしまいました。次はいつ会えるかな。

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