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元銀行員の日常【あるある(多分)】

こんにちは。私の住む地域は今朝から雨で気温も低めです。半袖で買い物に行って後悔しました。

需要があるのかないのかちょっと不明ですが、今回は何度かめの銀行ネタです。自分が経験した細かいエピソードなどについて喋っていこうと思います。

以前記事にしましたページビュー数でいえば元銀行員ネタの記事はそこそこ読まれていそうなので、ネタが尽きるまでは引き続き投下していこうと思います。ページビュー数に対してスキの数が少ないということは、気付いていても黙っておくのが優しさというものです。

読めない

銀行が取り扱う商品はまあ色々あるのですが、ある日来店した方の契約では、お客さんの支払った物品などに対する領収書を銀行に提出する、という手続きが必要でした。

支店のある受付担当の方が、そのお客さんの領収書を受理したのですが、困惑した顔でそのまま事務方に持ってきました。

私を含む数人の事務担当者がその領収書を見た瞬間、全員が無言になってしまいました。
領収書にはこのような文字が書かれていました。


「Сертификат…」


お、お、おう。

…読めん。

書いてある文章の意味が分からないとかじゃない。読めない。ロシア語が一面にびっしり。アルファベットじゃないし、どう発音するのかすらわからん。

英語であれば支店に帰国子女とか留学経験者が1人くらいはいるので何とかなりますが、ロシア語となるとそうはいきませんでした。お客さんは日本人の方でしたが、多分ロシアへ留学とか研修とか、何かしらの理由で長期滞在が必要な方だったのでしょうか。
誰も分からないのでその場で上司から本社の事務取扱専門の部署へ電話し、電話に出た向こうの社員さんもだいぶ戸惑っていたようですが、どうにかこうにか何とかして一旦は受付を終えることが出来たようです。支店で翻訳とか出来たわけじゃないので詳細なことは分かりませんが。

私がいた支店では直接外貨を取り扱っていなかったので英語含めた外国語を目にすることは滅多にありませんでしたが、外国送金は受け付けていたのでお客さんが手書きの英語で記入した海外の住所が読めないとかはありました。直接送金事務をするのは外国送金専門のチームが別にいるのですが、海外のマーケットが絡むと時差の関係で日本の取扱時間と違うので、何が何でも締切時間内にこの部署にメール送らないと!みたいな緊張感はありました。

おやつ配る文化

仕事のちょっとした合間や、受付担当の人なら15時の閉店後とか、忙し過ぎてお昼休憩に行けなかった時など、私がいた支店ではだいたいみんなお菓子を食べてました。自分が持っていなくても、隣の席の人が持っていて分けてくれたり、持ってる時はお互い交換したりしてました。

私が2カ店目に行った支店にいた当時の男性課長は、お酒が飲めない代わりにお菓子が好きな方でした。中でもハッピーターンは常にデスクの引き出しにストックしてあるのか、定時の5時10分以降、コンビニで売っているサイズの袋を片手にボリボリ食べている課長の姿をよく見かけました。1日で1袋を余裕で消費していたような。
ハッピーターン以外にも自分で色々お菓子を買ってきては、残業中の私達部下によく分け与えてくれました。

その支店で私の隣の席だった後輩の女の子も、身体は細いのにこれまたお菓子が大好きな子でした。やっぱりデスクには何かしら常にお菓子が入ってて、スーパーのお菓子から珍しいお菓子、全国各地の銘菓まで詳細に把握していて、たくさん色々分けてくれました。コンビニにお菓子の新商品が出るのは火曜日であるという情報も彼女から教わりました。

あとは、以前の銀行ネタでも触れた話ですが銀行というのはとにかく人事異動が多い組織なので、営業店の人員の入れ替わりも激しく、新しく入ってきた人や出ていく人がお菓子を支店の一人ひとりにご挨拶としながらお菓子を配って回るという文化が私のいた銀行にはありました。
私がいたのは比較的人数の少ない支店だったからかもしれません。100人近く社員がいる大規模店では難しい気がします。

特に異動の多い4月や10月では、1度の異動で複数人が動くことも珍しくないので、デスク引き出しのお菓子コーナーがやたら充実したりします。

もうひとつ、今はどうか分かりませんが、有給休暇明けの人によるお土産配り。強制ではありませんが、なんかもう暗黙の了解のような感じでした。
休暇制度はしっかりしていて約1週間の連続休暇も取得しやすい環境だったので、海外旅行へ行く方が多かったです。人気の旅行先はハワイで、ホノルルクッキーとかマカダミアナッツのチョコはよくもらいました。あれ美味しいですよね。アクティブな方は南米や北欧にも行かれてた気がします。

珍しい紙幣とか硬貨に一通りあたる

銀行の支店はお金を扱うところなので当然毎日お金を見るし触ります。今ではすっかり見かけなくなった二千円札もたまに見ましたし、夏目漱石時代の千円札とか500円玉の旧硬貨とかも。
1万円札は今もその前の諭吉さんですが、実は大きさやデザインがマイナーチェンジしてるので、旧バージョンの1万円札は銀行内では旧紙幣扱いになったりしてちょっとめんどくさかったです。

あと、各種記念硬貨とか。両替は一定枚数以上の場合は銀行との取引があっても手数料がかかったのですが、「それでも構わないから」ということで、ありとあらゆる種類の記念硬貨を50枚以上持って来られた方もいました。

この造幣局のサイトから一覧が見れるんですけど、記念硬貨ってめちゃめちゃいっぱい種類があったんですね。むしろ私が欲しいくらいだ。

なんですけど、銀行で両替するとなると等価交換が原則なので、どんなに発行枚数が少ない記念硬貨でもそれが100円硬貨だったら100円になっちゃうんですよ。もったいないですよねー。なんでも鑑定団とかそういうのに依頼した方が高値が付くかもしれません。

同じ硬貨でも、50円玉の穴がちょっとズレてるみたいな「エラー硬貨」と呼ばれるものは見たことがないです。これもなんでも鑑定団の知識ですけど、とても貴重なものらしいですよ。なのでもしお手元にあったら私にください()



てえな訳で今回はここまでにします!ありがとうございました。

次回の銀行ネタのテーマ予告:「社内検査の恐怖」(変更になる可能性もあります)