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HSPの離職を防ぐために上司や同僚にできること

こんにちは。HSPアダルトチルドレン専門カウンセラーの田代裕貴です。

HSPの特性ゆえに生きづらさを抱えている方、毒親に育てられて
トラウマや人に気を使いすぎるなどのアダルトチルドレンの傾向を持つ方のカウンセリングを行っています。

もしかしたら部下や同僚に「ちょっと注意しただけ」なのにシュンとしている、あるいは落ち込んでいる時間がほかの人に比べて1.5倍以上長いな...という人はいませんか?

その人はものすごくお客様には愛されて、気配り、気働きが上手で痒い所に手が届く人ではありませんか?

あなたから見ると、いわゆる「ガラスのハート」を持っているな、という感覚でしょう。
そしてその人こそHSPかもしれません。

「HSPなんて、言い訳で本当はやる気や根性の問題でしょ?」という声が聞こえてきそう。
確かに、そういう人も中にはいるかもしれません。

でもよく見てください。その人はあなたから見ると誠実で、義理堅く、生真面目で、一生懸命で、でもちょっと不器用にうつっていませんか?

もう少し視点を変えてみて下さい。
同じ気が利くでも、「ちょっとズレている」という人もたくさんいる一方でその人は絶妙な“気の利かせ方”をしませんか?

「なんで、この人はこんな細かいところにまで気を配れるんだろう」「なんでこの人はちょっと煩わしいと思っていたことに気がついてくれたのだろう」と驚かれることも何度もあったかもしれません。

HSPはそういう人なんです。
それだけいろんな情報をキャッチして、目線や口角の動き、声のトーン、少しの腕の動き、などから「居心地悪くないか?」を読み取って共感し、相手のためになることを見つけることに無上の喜びを感じることが多いのです。

見返りを求めるでもなく、ただただ自分の感覚がそれで正解だったと分かったことや、そのことでお役に立てたことがうれしいのです。

それがHSP特有の感性です。
だからもっとHSPについて知っていただきたいと思います。
そしてもっとHSPの人たちを活用していただきたいと思います。

すぐに仕事を辞める人?

もしかしたら履歴書にたくさんの職歴があり、「?」と思うこともあるかもしれません。こらえ性がなく、飽きっぽいと思われるかもしれません。
こんな感じではちょっと、、、と思われるかもしれません。
でも、HSPの多くはできることなら長く仕事を続けたいと思い必死で仕事を探しています。

もちろん、もしかしたら本当に飽きっぽく、こらえ性がない方もいると思います。そのような人たちは働くことや仕事に価値を感じていないだけなのかもしれません。

でも、HSPはそうではありません。仕事も働くことも価値を感じており、遊び暮らしたいとは思っていない方がほとんどです。

しかし、細かくとらえすぎてしまうことから仕事をうまく覚えられなかったり、慣れていないと大枠のとらえ方が分からない特性があり、長い間その問題が解決されなかった結果、「もうこの職場に自分がいては迷惑」と考え、本当のことを言わずに退職している可能性が高いです。

扱い方次第でHSPは誰よりも“デキル仕事人”に大変化する

しかし、そんな職場に「HSPの通訳」がいると全く変わります。

「仕事の何が分からない?」「どういう説明だったら理解しやすい?」など話を聞き、突破口さえ作れば実は大きく進歩し、仕事もモリモリこなしてくれる存在になります。

お客様に愛され、「あなたに頼みたい」「あなたに全部お任せする。金額は気にせず良いものを選んでほしい」と言われる最強のパートナーになるのです。

実は私もHSP。そしてかつて通信販売で注文を受けていた時がありました。
例えば「実は妻が亡くなって、これまで飲んでいたサプリはいらなくなったんだ」と言われた時に、お話をお聞きしていたら「妻は飲まなかったけど、今度は自分のためにサプリを摂ることにするからあなたに選んでほしい」と購入していただくこともありました。

そのお客様の奥様は亡くなって、もしかしたらお子さんたちもいらっしゃらないかも知れません。ご年配の方でしたから、もう年だから別にどうなってもいい、そういうお気持ちにもなっていたかもしれません。

本来ならさっさと電話を終えて回転よくすることが求められる仕事です。
でもその時は少し間をおいて、こちらが黙っている時間を増やしました。

お客様が奥様を亡くして、ここに電話するとき、とても辛かったはずだからです。電話を切ってしまったら、そのお客様は奥様につながっていたところが一つなくなってしまうわけです。
携帯電話の会社、通販、そのほかもしいくつも繋がっているところがあれば、一つ一つ、名簿から奥様の名前を消してくれと電話していくのは体の一部を切り取られる思いだったと思います。
「ああ、また妻の思い出がなくなった」と思われたことでしょう。

だから、私は間をあけながら共感の言葉や労いの言葉をほんの少しだけお伝えしました。
すると結果として「妻が利用していたこの会社とつながっていたい。」と思ってくださったのかもしれません。名義を変えてご自身のためにサプリメントを購入してくださいました。もちろん、私の方からサプリメントを勧めることはしてはおりません。

別のケースでは、あと少しの購入で特典がつくことをご案内することは私は積極的に行っていました。その方が長い目でみるとお安いし、混雑してお待たせする機会が減るわけです。

毎回電話してスムーズにつながるわけではありません。
イライラしながら待っていて、さらに在庫切れなどの悲しい結果になってしまうよりも、今回少し多めに購入することで、未来の「待ちイライラ」や「がっかり疲労」というストレスが減った方がお客様にとっても良いだろうな、と思っているからです。


すると「なんか良いもの選んでちょうだい。金額は高くても1万円程度でしょ?なんでもいいから教えて」と高額商品をご購入いただいたことはよくありました。

もちろん、お客様の購入履歴やお話から喜んでいただけそうなものをお選びしてお届けしました。お客様は本当に喜んでくださって「またあなたに会えたらいいわ」と言ってくださったほどです。

人は扱い方で変わります。HSPは特にどう扱われるかで大きな変化を遂げ、会社にとって素晴らしい働き手になってくれると思います。
こんな時、どう扱ったら良い?と気になったら、どうぞご遠慮なくエトワール・カウンセリング・オフィスにご相談ください。
お問い合わせは下記まで



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