見出し画像

第33回:FF16で気になったところ

みなさん、お久しぶりです。
今回はFF16で私がどうしても気になって仕方がなかった箇所について述べていきます。

なお、FF16を叩いているように感じてしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ご了承ください。

その箇所とは二つ。

一つ目は、アルケーの空。
二つ目は、モンスターバリエーションの少なさ。

です。

まず前者について述べていきましょう。
物語中盤でアルテマが原初の楔を発動させると、空の色が紫色に変化します。これがアルケーの空です。

その色が陰鬱で、見ているだけでゲームする気力を吸い取っていくのです。

FFシリーズでは過去に、巨大な力が働いてそれまでとは世界の姿が変わってしまう作品は確かに存在しました。

FF9の終盤の霧が良い例でしょう。この作品では、せっかく霧を晴らして清々しい気持ちでいたのに、また世界が霧に覆われてしまいます。プレイ当時はなかなかショックな出来事でした。

FF16のアルケーの空は、私にとって、この霧に感覚的には近い現象ですが、それでも霧の方がマシに思えました。

なぜマシなのかと言うと、FF9は世界が霧で包まれても街やダンジョンに入れば、ほとんどは気にならなくなります。

しかしFF16では、冒険する大部分が屋外なので、常に空は見えています。

これによって常時気が滅入り、FF9の霧の方がマシだったなと思えるわけです。

とにかくアルケーの空は曲者で、プレイ中は終盤には元に戻るのだろうと言い聞かせながら進めていましたが、戻る事はありませんでした。

マクルデュロワ丘陵やゼメキス大瀑布と言った素晴らしいロケーションもアルケーの空のお陰で台無しですし、スクリーンショットを撮りたい気持ちも削がれました。

ここまで陰鬱な気分にさせる場合は、その後にカタルシスがあるのがセオリーだと思うんです。

中盤で空が紫色になり、ストレスが溜まる。この抑圧された状態が終盤でなくなり、一気に開放感が押し寄せる。それがRPGの在り方なのではないでしょうか。

FFが大好き故に多少キツくなってしまいますが、テストプレイ中に何も思わなかったのかな、と感じてしまいました。いや、絶対みな思っているけど引き返せない所まで来ていたんだと思います。
それほどまでにゲームを作る事は大変なんだと感じます。

アルケーの空。あるいは最終盤で発動したら、私の感想も変わっていたかもしれません。

次に、モンスターバリエーションの少なさについてです。

私はモンスターが大好きで、どんなゲームでもまずはモンスターに気がいってしまいます。

今回も久々のナンバリング最新作という事で、どんなモンスターが出てくるのだろうとワクワクしていました。

序盤でハルポクラテスからモンスターの情報を見た瞬間、悲しくなりました。

最新ナンバリングなのに、モンスターの種類が少なすぎる、と。

モンスターは第二の主役と言っても差し支えないくらいRPGにとっては重要な要素だと考える私にとっては信じ難い事実でした。

少ないならせめて質がよければ、と思い進めていったのですが、退治するモンスターはどこへ行っても代わり映えしなく、挙げ句の果てはFF14に登場するデザインを流用する種族もいる始末。

ビッグホーン(バッファロー)なんて誰得なんだよ。多分FF14のプレイヤーも喜ばない、と本気で感じました。

ファンサービスと手抜きって紙一重だと思うんです。

今回はFF14スタッフも参加している事は事前に把握していたし、FF14プレイヤーに向けてのファンサービスも多々あるのだろうとは感じましたが、モンスターのデザインはやり過ぎではないでしょうか。

ただでさえ少ない種類を、デザインを流用する事で更に圧迫してしまっていて非常に残念でした。

FF14流用モンスターは、動きは新規の動作ばかりで良かったですが、なら完全に新デザインであって欲しかったです。

製作時期的に新しく作る余裕が無かったのかなとも勘繰ってしまいます。

とにかくデザインの流用は、私にとってはファンサービスではなく、ただただ手抜きであると、そう感じました。

また、新規デザインのモンスターに関しても当然総数は少なく、クモ型や鳥型なんて出す必要あったかしらとも感じます。

もっとモンスターらしいモンスターを増やして欲しかったのです。

終盤はどこも野盗やアカシアばかりで飽きてしまいました。

モンスターのバリエーションが多ければ、更に楽しいゲームになっていたと思います。

ここまで、私がFF16で気になった点二つについて述べていきましたが、いかがでしょうか。

正直この二つを除けば素敵なゲームでした。
アクションも楽しいし、なによりアクションゲームが苦手な人向けに作られていて、ゲーム好きなら誰でも最後まで辿り着ける難易度調整は流石だと感じます。

召喚獣合戦も素晴らしく、やや冗長な場面はありましたが、始終興奮しながら極上の体験ができました。

FF16自体は紛れもないファイナルファンタジーで、この作品での開発経験が今後の糧となり、より素晴らしい作品は次々生み出されていくのだろうと思います。

今回思う所はありますが、大変楽しい体験をさせてくれたファイナルファンタジー16に感謝を述べて、終わろうと思います。

FF16ありがとう!

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?