![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/97381813/rectangle_large_type_2_9f46671da776ac552b28f55b028811d8.png?width=1200)
朝焼けの高速道路
スンとした匂い。
キリッとした空気。
午前6時半。
冬の空はまだ藍色を取り残していた。
愛車に息を吹き込み
あの場所へと向かう。
休日。
街はまだ目覚めていない。
スムーズにすいすいと、道を通り抜けていく。
おっ。ここを右に曲がって…
ETCのバーが開き、加速する。
今朝の光は
燃えるような橙でもなく、
スポットライトのような眩しさもない。
そこにあったのは
薄ピンクにグラデーションされた空。
あの日のような、美しく鮮やかな色。
約束の場所に着く。
丘の上から眺める人の造形物たちは
自然の明かりに照らされて
今日を生きようとしていた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?