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朝焼けの高速道路

スンとした匂い。

キリッとした空気。

午前6時半。

冬の空はまだ藍色を取り残していた。

愛車に息を吹き込み

あの場所へと向かう。

休日。

街はまだ目覚めていない。

スムーズにすいすいと、道を通り抜けていく。

おっ。ここを右に曲がって…

ETCのバーが開き、加速する。

今朝の光は

燃えるような橙でもなく、
スポットライトのような眩しさもない。

そこにあったのは

薄ピンクにグラデーションされた空。
あの日のような、美しく鮮やかな色。

約束の場所に着く。




丘の上から眺める人の造形物たちは
自然の明かりに照らされて
今日を生きようとしていた。

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