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銀色の氷華

雲に覆われ
薄暗い街で
埃のように
氷華が舞い
歩く道では
靴を濡らす

他愛のない
毎日の中で
灰色一色は
心にもやを
被せていく

日の美しさ
熱の温かみ
空の青さに
恋焦がれて
頬は紅色に
肌は青白い

翌る日の朝
灰色の街は
光を反射し
銀となって
きらり輝く

一面に咲く
氷華たちよ
時を越える
無数の夢を
無数の愛を
幾度となく
受けとめて
何光年先も
咲き晴れろ

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