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やる気をなくす”悪魔の言葉”とやる気を起こす”魔法の言葉”

学生の頃、学校から帰ってきて手を洗おうとした瞬間に親から「外から帰ってきたら手を洗いなさい!」と言われ、「いまからやろうと思ってたのに…」と行き場のない怒りを感じた経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか?

あるいは部活でミスした時に「こんなこともできないのか!」といわれ、落ち込んだことは?

相手を思いやって発した言葉でも、ちょっとしたタイミングや言い方、相手との関係性など、さまざまな要因によってやる気を削ぐかやる気を高めるかは変わってきます。

この法則を分かりやすくまとめた本が、今回紹介する【やる気をなくす悪魔の言葉vsやる気を起こす魔法の言葉】です。

今回はこちらの本のご紹介!

本書ではやる気を奪う言葉を”悪魔の言葉”、やる気を引き出す言葉を”魔法の言葉”として紹介し、さまざまなシチュエーションで”魔法の言葉”をかける方法について書かれています。

その中には、明らかにこれは”悪魔の言葉”だな〜と思った言葉もありましたが、これが悪魔の言葉になっているのか!?というようなものがいくつかありました。

今回は『”悪魔の言葉”じゃなさそうで実は”悪魔の言葉”』になっているフレーズをランキング形式で4つ取り上げ、魔法の言葉に言い換えるとどうなるのかを紹介していきたいと思います!


第一位・・・「失敗を恐れるな!」→「自信を持っていけ!」

わかりました!!となるはずですが…

第一位はまさかの『失敗を恐れるな!』です。

「失敗を恐れるな!」はほとんどの人がエールのつもりで使っていると思うし、僕もこれまで何回も「失敗を恐れずにいけ!」というエールを耳にしてきました。

これがなぜ”悪魔の言葉”なのでしょうか?

本書によれば、「〇〇するな」というのが否定の言葉になっているのがいけないということです。
ネガティブ表現では、相手が成功のイメージを持ちにくいとのこと。

「〇〇するな」と否定の言葉で締めるよりも、「〇〇しよう!」と行動を促す言葉で会話を締めた方がより良いということです。


第二位・・・「誰か他の人に聞きなさい」→「一緒に調べてみよう!」

いや一緒に勉強してあげて〜!

第二位は「誰か他の人に聞きなさい」です。

本書では子どもの好奇心を奪う”悪魔の言葉”として紹介されています。

せっかく子どもが興味を持って質問したことを親がわからないことからと言って他の人に丸投げしてしまうと、子どもは質問した甲斐がないというものです。

子どもの好奇心を撥ねつけるのではなく一緒に調べるてあげることで、親としての威厳を損ねることなく子どもの好奇心を満足させることができるのです。

会社で言えば、部下から自分もわからないことを聞かれた時に、手っ取り早く済ませようと「〇〇さんに聞いてみたら?」と突き放すのではなく、「〇〇さんに聞きにいこか!」と一緒に聴きに行くくらいの姿勢を見せると良いということでしょう。


第三位・・・「〇〇しろ!」→「次は自分で判断しよう」

命令ばかりしていると…

悪魔の言葉第三位は、「〇〇しろ!(言われた通りにしろ!)」です。
まあこれは当たり前のような気がしますね。

誰しも命令されてばかりでは、どんどんやる気は失われていきます。

もちろん、仕事に慣れないうちは命令された通りに仕事をすることになんの問題もないし、それで成果が出ていればやる気は出るとは思いますが、仕事に慣れてきてからも「お前は命令された通りにやっていればいいんだ!」という感じで来られればやる気がなくなるのは目に見えているでしょう。

やる気を引き出すには、相手に意見を求めて自ら判断してもらうことが重要ということですね。


第四位・・・「お前からこれを取ったら何が残るんだ!」→「これをやらせたらお前が一番だ!」

第四位は「お前からこれを取ったら何が残るんだ!」です。

これも言った側としては相手にハッパをかけるために使っているつもりなのかもしれませんが、場合によっては相手を相当凹ませる言葉であることも覚えておいた方が良いでしょう。

ちなみに僕は高校バスケ部時代にこれを言われて相当落ち込んだ経験があります。

多分高校1年くらいで練習試合に出た時でしたかね。

僕は身長170cmの割にはジャンプ力が高く(一応バスケットボールの後ろの板くらいは余裕で触れました)、リングに当たって跳ね返ったボールをとるリバウンドを任されることが多かったです。

リバウンド=空中で跳ね返ったボールをキャッチ!

ただその試合の時は、途中で徐々にバテてしまい、リバウンドができなくなっていきました。

そしてその試合のハーフタイムで、当時の顧問に「お前からリバウンドを取ったら何が残るねん!」と怒られて、ベンチに下がりました。

監督はその試合中のことだけを怒ったつもりだったのでしょうが、僕は全てのプレーを否定された気がして、それ以降の試合では必ず萎縮してしまうようになってしまいました。

言う側と言われる側の関係性にもよるとは思いますが、失敗して落ち込んでいる時に追撃的に言われたらかなりメンタルがきついところはありますよね…

もちろん反骨精神のある人はそこで「何くそ!もっと練習して見返してやる!」と思えるわけですが、僕のように萎縮してしまう人の方が多いのではないでしょうか?

逆に「これをやらせたらお前が一番なんだから頑張れ!」と言われたら、絶対にやる気が出ます!間違いない!

日頃から相手の良いところを褒めて伸ばし、「お前がダメだったら仕方ない」と言ってあげることは、相手に「俺は一番なんだから引っ張っていかないと!」という責任感を持たせるためにも有効だと思います。


まとめ

以上、僕的『”悪魔の言葉”じゃなさそうで”悪魔の言葉”になっているフレーズ』ランキングTOP4でした!

細かいことかもしれませんが、ちょっとした言い回しで相手の意欲をそいだり、逆にやる気を引き出したりできるので、言葉は大事にしないといけません。

もちろんそれ以外にも相手との関係性や声のトーン・シチュエーション・タイミングによっても、”悪魔の言葉”になるか”魔法の言葉”になるかは異なります。

ですが、日頃から「ここまでやるか」くらい細かく言葉を意識することができれば、相手のやる気を引き出す言葉が自然に出るようになるのではないでしょうか?

やる気スイッチをONに!

ということで今回の記事は以上です!

また別の記事でお会いしましょー👍



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