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コロナ禍でも売上が落ちない理由。

はじめまして。
F&Pジャパン株式会社、COO開発統括の伊藤栄一です。

簡単に自己紹介させて頂きます。
・2019年3月、F&Pジャパン株式会社設立メンバーとして参画
・メニュー開発を主に、商品やそれに付随するサービス開発の責任者として従事
・新しいもの好きで面白いサービスがあれば、ドンドン取り入れていくタイプ
 (つまりミーハーということです笑)

そんな僕がこの1年間で注力してきた活動の1つが、コロナ禍で一気に浸透したフードデリバリー&テイクアウトサービスです。
去年4月、緊急事態宣言が発令され飲食店のあり方が大きく変わりました。
私たち FICO & POMUM JUICE (フィコ・アンド・ポムム ジュース)のお店でも、この緊急事態宣言(第1回)を受けて非常に苦慮した上での臨時対応を迫られました。

・丸ビル店:  ビル全体の感染拡大防止方針に伴い、1ヶ月間の臨時休業
・青山店:   通常イートイン、通常テイクアウトでの営業を休業
       オンラインオーダーサービスのみご注文を受付

店舗のエントランスはクローズとなり、外からの活気は入って来なくなってしまいました。

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そんな中、飲食業界全体が注目したのがフードデリバリー&テイクアウトサービスです。
これまでに、UberEats をはじめ、 Chompy, O:der, honestbee (2019年7月日本撤退) といったサービスの利用実績があり、さらにmenuやLINEといった大きなプレイヤーが参入してきていたタイミングだったこともあり、このあたりの今後の拡充は構想していました。

ちょうど、代表・西野が海外視察に行ったレポートで「北米のレストランやファストフードでは、壁一面に受注用タブレットが貼り付けられている」といった話もあり、日本も近い将来に飲食店のDX(デジタルトランスフォメーション)の波が来る、と感じていた時期でした。

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しかし、店内営業が止まったとなってはいよいよこの領域での優先度をぶち上げて対応するほかなく、超特急で情報収集にあたります。まさにパラダイムシフトが起こったようでした。
とにかく同類のサービスを見つけてドンドン導入していく方針にシフトしました。

2020年4月にリストアップして検討したサービスは以下です。

・UberEats:  2017年8月〜
・Chompy: 2020年1月〜
・TABETE: 丸ビル店では2019年3月〜
・ClickDishes
・Potluck
・menu 
・TABETE
・楽天テイクアウト、楽天デリバリー
・出前館
・食べログテイクアウト
・LINEポケオ
・LINEデリマ
・モンスターパス
・Sub.
・favyサブスク
・FINEDINE
・Wolt
・selfu
・PICKS
・くるめし弁当
・スタートデリバリー

ここからの検討の結果、まず4サービスをセレクトして新たにスタートさせました。(いやー。今思い返すと大変な作業でした 笑)
キッチン内の景色が、少し2年前のバンクーバーの景色と近づいたようです。

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さて、ここからが本番です。  
導入したは良いのですが、当然売上はまばらです。

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ここからはひたすら仮説を立てながら、どんどんPDCAを回して改善をしていきます。
例えば、商品写真の見え方が悪いと思えば写真を撮り直したり、メニュー構成が悪いと思えばガラッと全体を変えたりしてみたり、細かい微調整を加えながら毎日睨み合いをして試行錯誤を繰り返しました。

さらに、いまいち売上の上がってこないサービスを辞めて、新たに2サービスくらいを入れ替えで導入したりするなど、全体の底上げを目指して調整を繰り返しました。

その後、2020年6月からは、店を開けて通常営業を再開。
(ここまでやってもやはり、イートインと通常テイクアウトの売上の方が断然大きです。。)

しかしオンラインオーダーサービスを拡充した努力は確実に報われ (!?) まして、このコロナ禍においても青山店では昨年実績対比をキープ (月によっては昨対超え) する状態が続きました。
新しいことにチャレンジしたおかげで、何とか売上を落とさずにいくことができました。

そしてこの記事を書いている今、再び緊急事態宣言の最中にいます。
飲食店にとっては再び到来した試練といっても過言ではありません。
ただこの状況下でもやれる事はあるはずなので、持ち前のミーハー力を活かして、ドンドン新しいことにチャレンジしていこうと思っているのです。


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F&Pジャパン株式会社 COO 開発統括
飲食畑一本で、カフェやポップアップ店など低単価・ファストフード業態を中心に経験を積み、特にカフェメニューの開発に強みを持つ。
ホットスムージー、ビーガンサンドイッチ、ベジラテ、エッグノッグ・・・
日本でほかの店ではお目にかかれない、フィコポムならではのメニュー開発の数々を一手に請け負う。


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