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オーガニック食品を購入するべきか。メリットとデメリットは?

オーガニックとは有機と言う意味で、オーガニック食品とは、化学肥料や農薬を使用しないで育てられた食品のことです。日本では、農薬残留基準が世界基準に比べて低いのですが、オーガニック食品においては法律で定められた基準があります。逆に、ニュージーランドでは農薬残留基準は厳しいですが、オーガニック食品についての、国で定められた法律はありません。それを踏まえた上で、ニュージーランドでのオーガニック食品のあり方と、そのメリット、デメリットを紹介します。


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ニュージーランドのオーガニック食品


日本ではオーガニック食品は限られた場所での購入、そして種類も少ない印象がありますが、こちらでは、比較的オーガニック食品を手に入れるのは簡単です。日頃から行くお店のお野菜売り場には、オーガニック野菜があり、お肉売り場にもオーガニックのお肉、冷蔵庫にはオーガニックのミルクがあります。それぞれの食品の隣に、オーガニックの食品が置かれていたり、オーガニック専用の棚があります。また、オーガニック食品を専門に扱っているお店も沢山ありますし、他の食品と同じようにセールもあるので利用しやすいです。


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オーガニック食品のメリット


1.身体に安心、安全

ニュージーランドでは、残留農薬があったとしても、「それをある期間、毎日食べても、何も症状が出ない程度」でないと商品として販売出来ません。それでも体内には農薬を入れたくないと考える人や、化学物質にアレルギーを持つ人たちにとっては、オーガニック食品を食する事は安心、安全につながります。

2.野生動物の保護

農薬が使われた土地は汚染され、そこにいた昆虫を食べる、他の動物が病気になるという、食物連鎖を通じて起こる被害があります。そのため、オーガニックの食材を育てることは、他の動物を保護することにつながります。

3.環境の保護

農薬や化学肥料を使用することで、作業効率をあげることができましたが、土壌や水質、そして大気汚染を引き起こしています。これを避けることで、環境の保護につながります。地球環境という壮大な事で、イメージしにくいですが、未来を見据えた考え方です。


よく、オーガニック野菜は栄養価が高いと聞きますが、ニュージーランドでは「農薬を使っている土壌で作られた野菜より、オーガニック野菜のほうが、栄養価が高いとは言えない」と言われています。

栄養価が高くなるものもあれば、変わらないものもあるという意味で、一概には言えないということです。



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オーガニック食品のデメリット


1.生産性が悪い

生産者にとっては、病害虫の被害が多くなったり、野菜の生育が悪くなったりして、効率が悪い栽培方法です。

2.コストがかかる

農薬を使わないので、毎日、害虫の対策をするのに、労力と人件費がかかる上に、収穫量が少ないため、販売価格が高くなります。

3.見た目が悪い

自然に任せて育てられたお野菜は、不揃いであったりします。そのため、調理に手間がかかったり、お料理の見た目に影響することがあります。日本では売られていないかもしれませんが、ニュージーランドでは無駄をなくすためにも、少々見た目が悪くても、店頭に並んでいます。

4.美味しくないかも

よくオーガニック野菜は甘味が強く美味しいと、うたわれていますが、美味しくない物もあるかもしれません。その理由として、見た目が良く、虫食いがない物は、虫も食べないくらい美味しくないのかもしれません。または、土壌と野菜の相性が合わなくて、土臭かったりします。


ニュージーランドのオーガニック食品のあり方は、日本と少し違うかもしれませんが、自分の生活水準と考え方に合った取り入れ方を、是非していきたいですね!



By Me Webstor
南半球から、食情報をお届け
南半球に永住した、管理栄養士です
多文化国で、様々なお料理や食材と栄養に、いつも興味津々です
ガーデニング、お買い物、お料理、空手などが好きです
空手は地元の子どもにも教えており、ここでも文化の違いを感じさせられます

まさよさん


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