あたたかい灯



昨夜の『世にも奇妙な物語』の加藤しげあき君主演の話を観たら思いがけずめっちゃ泣いちゃって、家族で夕食中にふらっと観るつもりが、号泣。祖父を亡くしたばかりで情緒不安定だったことも、息子のために1日動きまくってご褒美にお酒をいつもより呑んでいたことも関係あるんだけれど。
涙が溢れて仕方なかった。
夕食後にうちのウーパールーパーの赤ちゃんのところに行き、ずっと一緒にいようと言って水槽越しに撫でたら2人とも私の方に向きを変えて静かに話を聞いていた。
やはり、君たちは前世でも出会っていたの?
私が逆にペット側だったかもしれないし、、。でも私たちは前世でも出会っていたね。確実に。
そんなことを大切に心に思って生きてきて、もうすぐ私は34回目の誕生日を迎える。
従姉妹には同じ月に女の子が生まれる予定だ。
祖父が火葬場で焼き上がって骨になって出てきた時に、まだ火が中に見えて、、なんて温かい火なんだろう、そう思った。
熱く辛い、苦しい火じゃない。
心地の良い天にも登れる火。
私もいつか、、、。

祖父の死は思っていたよりも私に大きな影響を与えているようだ。眠る時に1番に見える壁に、祖母が亡くなった時に親友が留学先のカナダから送ってくれた手紙が貼ってある。祖父が突然亡くなる2日前に偶然見つけてお守りにしようと枕元の壁に貼った。今、またこの手紙に救われている。

祖父は祖母と離婚した後に、半身不随になり狭い部屋で残りの人生を過ごした。さらに最期の2年間は病院で寝たきりの生活だった。

コロナの影響で亡くなるまでの半年間は面会まったくのゼロ。私たちも会いに行けなかった。

けれど、亡くなってからお別れを言いに言ってわかったことがある。
祖父は私たちの血繋がりの家族の他に、実の姉、後妻に心底愛されていたのだ。
祖母のことを思い、たまらなくいたたまれない思いと、心の底から安心した気持ちになった。

祖父は幸せに天国にいった。それが1番の感想となった。

みんな天国では争うな。

みんな笑っていろよ。

そうじゃなきゃ、こっちから呪うぞ!

なんとなく、祖父に"ごめんね"の気持ちと、祖母から祖父を奪った後妻や祖父の姉に対して笑顔で接して、"ありがとう"を言えたこと。そして全てをありのままそのまま受け入れること。

満を辞してまた、私はこれからも生きていく。

そう決心した。

よし、いこう。

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