近所に夜クラシックを聴くおじさんが2人


おじさんのクラシックを聴くとなぜか安心した
あまり話した事はないけどおじさんの家から流れるクラシックは好き


1人の人が死んで、その人の家族にうまく想いが伝えられない。


このこともおじさんが亡くなった後、奥さんに伝えられていない。

あ、今度言おう。言ってみよう。


1日の中にいろんな気持ちがあり、当時思春期のドロドロとした感情が入り混じる中、少しだけ優しい気持ちになったおじさんのクラシック。


人は1人では生きていない。
どんな時も。


死者はいつも答えてはくれない。
ねぇ、いつもそばにいてくれているんだよね?

それは気休めでしかない。


ただ、何年か前の今日の夜、おじさんはクラシックを聴いていた。

窓を開けて。

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