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#私の作品紹介 あるおとうふ屋さんに捧げる充填豆腐の物語〜豆腐は腐らなくても豆腐なんだよな!〜

読み終わったあと、きっとあなたは充填豆腐を買いたくなる…
(暗示)


いかがでしたでしょうか?

どのように受け取ってもらっても、そこは自由です。

かなりシンプルな話なので、解釈に幅が出そうな気がしています。

私の想像も及ばない捉え方をする方もいるでしょう。

そういうのが知れたら、作者としてはうれしく思います。

なので、お時間がありましたら感想、コメントなど残してもらえたらと思います。

以下は、この「しろみ」という作品がどのような経緯で描かれたのか、どんな想いを込めて描いたのかを書きました。


【作品を作った経緯】

あるおとうふ屋さんとの出会い

おとうふ屋さんを経営している知り合いがいます。

その方と会話する中で感じたことが色々とありまして。

豆腐屋なのに豆腐に対するネガティブな発言がちらほらあって、それが自分にとってはものすごく衝撃だったのです。

「豆腐を毎日食べる必要なんてない」

「子供は豆腐嫌い、だって美味しくないもん」

確かに…

豆腐屋がどんどんと消滅していくことも嘆いていました。

そりゃ寂しい…
業界全体の衰退を危惧しちゃうよね。

豆腐の未来を考えると、暗澹たる気持ちにもなってしまう…

けど、この世界から豆腐が消えてしまったら?

それこそ私は暗澹たる気持ちになる。

だから、おとうふ屋さん、それに豆腐自体にも私なりにエールを送りたいと思った。

おこがましいけどね!


絵本を描いてみたかった

自分の長年の夢でもあった。

絵本を描くということだ。

絵本の魅力は色々だが、私はシンプルなストーリーとそこに込められた深い意味を感じるのがいいと思っている。

だから、自分でもそんなものが作れたらなぁと思ってきた。

ただ、何かコンテストに出すほどの強い想いがあるわけでもなく。というか、それを目指すと力みすぎてしまって、結局描けなくなってしまうことが今までに何度かあった。

でも、このnoteという場なら楽にラフに発表できるのではないか、ということで描いてみた。

とりあえず、描けたということが何より喜ばしい。

が、欲を言えば「しろみ」というキャラクターをもっと多くの方の目に触れさせたい。
が、それはなかなか難しそうである。

豆腐がブレイクするのが難しいように、豆腐の話がハネるとは思えん笑

でも、我ながら良い作だと思っているんですよ〜


【作品に込めた想い】

1.お豆腐屋さん、豆腐へのエール

さっきも書いたけど、とにかく応援したいって気持ち。

こどもの頃は、やっぱり「まずい」と思っていた。
味がなくて、柔らかいだけで、気持ち悪いとすら思っていた。
けど、今はめっちゃ食べてる。

だから懺悔の気持ちも込めてます笑


2.「しろみ」は私自身でもある

いわゆる自己投影ってやつ。
「自己肯定感」とか「存在意義」なんて生きてりゃ誰でもぶち当たる。

誰かを励ますつもりで描いたものだけど、実は自分が一番励まされているのかも。

今の私にはよく沁みるわ…

しろみ〜!


3.日本社会への風刺

個性を大事にすると言いつつも、あくまでも均質化する装置でしかない学校教育にはじまり、空気読むのが当たり前の社会とか?「人は一人では生きていけない」と言いながら「他人に迷惑を掛けるな」と結局は自己責任で生きなきゃならん雰囲気とか?

とにかくこの世は生きづらくてしゃ〜ない!


4.自殺することにいらん勇気出すな!

だから、私だって生きることをやめたくなることがある。

惰性で見てたテレビ消すみたいに
生きることを時々やめたくなる

ノンフィクション(作詞∶平井堅)

まさにこんな感じ。

私は死ねないから生きている。
生かされているからね。
感謝はしてる。
けど、心底はしてないかも。
やっぱり本音を言うと、なるべく早めにこの世から去りたい。
なかなかそうもいかないんだけど。

だから、うまいこと死ねた人には「勇気あるなぁ〜」とか「死にきれて良かったね」とも思う。
下手に死にきれなかったら…と考えると…

だけど、「その勇気があれば、何か違うことできたんちゃうん?」とか「今、死ぬことはなかったんちゃうん」とも思う。

これ以上生きたくないから、そう行動したのかもしれんけど、一時の気の迷いかもしれん。それは、本人にも分からないかもしれん。

死ぬ選択肢はあってもいい。
けど、もうちょっと待ってもいんじゃね?死に急がんでもいんじゃね?って、特に若い世代、10代、20代の人には思ってしまう。

不治の病で、もうこれ以上耐えられない苦痛を味わっている人が望む安楽死は、どちらかと言うと肯定的だ。

精神的な苦痛であっても、肉体的苦痛を感じた時と同じように脳の同じ領域が反応するらしい。

辛いもんは辛いよな。
死にたくなる気持ちも、自分にもあるから分からんでもない。

でも、本当に自ら命を絶ちたいって思っている人は、私はいないと思っている。

生きたいと思える社会じゃないことが問題だと思っている。

「死にたいって」
それは社会に思わされているんだと。

かと言って、社会を恨んでいるわけじゃない。

社会って、一人ひとりが集まってる。その一人ひとりが程度の差はあれ生きづらさを感じていて、それでも生きてんだよ。

どうしたら、生きやすくなるのかね。

難しいね。

…あれ?
豆腐の話でしたよね?



今から豆腐、
買いに行きませんか?

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