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なんか全部どうでも良くなるわけなんてなくって

もう6月だ
春は死んだ。


夏は好きだよ、


セブンティーンアイス
浴衣とラムネと靴ずれと火薬
自販機と氷と張り付いた前髪


全部好きです。








嫌なことがあったり
思い通りに行かなかったりして
不貞腐れてしまいたい時がある



不安になって
どんどん心の隙間に沈んでいって
出口が見えなくなって



もういっそ落ちるところまで落ちてしまいたいと



もう全部どうにでもなれと。



だけどそんなふうに振り切れない時がある。



全部どうにでもなればいいのに
心のどこかでそうは思えない自分がいて
より一層私を苦しめてくる。



馬鹿みたいに律儀な優しさが
ほんの少しの後悔を見捨てないでと言ってくる。



ほっといてくれよ
と思う。
自分が自分に思う。



もう自由にして欲しい。



どちらにも振り切れない
クズになれないグズで、
最悪になれない最低で。



そんなどっちつかずの私に
誰がつくだろうか。



この世の中は矛盾だらけだけど
一番矛盾しているのは自分なんだなって



血が出るくらい食いしばって
耳が詰まるくらい考えても、
やっぱり開き直れない自分。



何かと何かの狭間で
引き裂かれそうになりながら
今日も肺に酸素を送っている。
ご飯を食べて、眠りについている。



どんなに苦しくても
止まらない心臓。
止まらない時間。
進むしかない。
私は拳銃を持っていない。



どっちつかずのままの私を
どちらにもつかないで、と
慰めて欲しい。













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