#36 散文「トンネルを抜けると」

トンネルを抜けるとそこには

トンネルを抜けるとそこには、と考える私

履いていた靴は溶けて

足裏には血が滲む

トンネルの入り口か出口かわからない

私はこの足で歩いてきたのかもわからない

傷ついた足は歩いてきた代償でしょうか

もともと私は靴を履いていなかったのでしょうか

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