#55 おしゃれなカフェはコーヒーカップの持ち手に指が入らない
(私の指が太いんだね。そうだねと思わされるから。)
おしゃれなカフェが嫌い
・注意・これは完全に私の好みの話である。
特定のお店を名指ししているわけでもないと思って欲しい。
カフェに求めることは
一つ、落ち着くかどうか
二つ、コーヒーカップを安全に持てるかどうか
おしゃれなカフェに行った時のこと。
入店して席に着くまでにカメラのシャッター音が3回も聞こえた。
写真を撮るなとか映え目的で来るなとかうるせぇということではない。
そしてそのカフェに禁止ルールはない。
ただ悪い予感がした。
案の定、イスは硬い、コーヒーはぬるい、店員さんは顔が可愛い。
一つずつ言わせてくれ。
イスが硬いってのは長時間居座るのを防止するためにやっていると勝手に思っている。もう一度言っておく、完全に私の好みの話をしているのだ。
コーヒーがぬるいってのは説明する必要ないだろう。
私は真夏でもコーヒーはホットを頼む。本当にコーヒーが好きな人はホットで嗜むものだと思っているから。もちろん諸説なし。通ぶっているのがかっこいいでしょ。
最後、店員さんのお顔が可愛い。綺麗寄りの可愛い。外見を勝手に評価することを今は、今だけ許してほしい。ではなぜそれがマイナス点になるのか。そんなの簡単である。前述したように落ち着かないからだ。私はいつだって可愛い人綺麗な人カッコいい人渋い人の視線を気にする。そんな人たちは私のことなんか眼中にないが。それは置いといて、一つの失態で話す機会を失いたくない。それは過去の失恋がトラウマになっているのもあるだろう。恋をしては名前も聞けずに二度と会えない。カフェだけでなくいろんなところでそんなことが起きる。恋なんて軽率にするのもではない。話が少し逸れてしまったか。外見の良い人は緊張する。
でーーーも。
それはそれで。店員さんを「推し」として、お店に通ってしまう。
バイトによっては「顔採用」というものが存在する。カフェ、バー、居酒屋。
人の外見で商売なんて非道である。誰がそれに抗えようか。かっこいい雰囲気のカフェにロン毛パーマの人がコーヒー豆を手挽きしているところを想像してみて。ガラス越しに見えるこの人を近くで見たい。少し暗い店内に勇気を出してでも入るでしょうよ。
星野道夫を私の行きつけのカフェに誘いたい
還暦を迎えたご夫婦でやられているカフェにハズレがあろうか?
そして店内は店主のDIY、自作本棚にはご夫婦で読まれてきた本たち。
自宅の一部を改装しているこの店は実家のような落ち着きがある。
店主の落ち着いた声で受けるコーヒーの説明。もっと会話したくてチーズケーキに合うコーヒーを相談する。丁寧な説明がさらに落ち着く。別の時間軸が流れているようだった。星野道夫が言っていた別の時間とは、これではないがこれを経験すればそのエッセイをこの席で書いていたかもしれないと一人でに妄想していた。
無職を集めてカフェでも経営しようか。
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