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この人を観に行こう! 〜松尾芸能賞の受賞者


舞台を観るのに、オススメの人を知りたい!
そんな方には、松尾芸能賞受賞者をおすすめ。
松尾芸能賞を受賞された方々は、その世界のファンなら知らない人がいません。そして、なんといっても実力派
はじめての舞台はこの方々から観ると、その芸能が好きになること、間違いなし!

昨日3月29日に松尾芸能賞の受賞式がありました。その中から、伝統芸能・大衆芸能関係の方々をご紹介します。

吉田玉男

吉田玉男さんといえば、文楽人形の男役。「ひらかな盛衰記」逆櫓の段に登場する、樋口次郎兼光という力強い人物の人形を遣わせたらピカイチ

4月文楽公演@大阪・国立文楽劇場では、第一部・第二部妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」にご出演。
「妹背山婦女庭訓」は、大化改新の時代を描いた物語で、蘇我入鹿をいかに倒すかを主軸にした超大作のお芝居です。
玉男さんは、入鹿に心ならずも従う、大判事清澄(だいはんじ きよずみ)の人形を遣います。
以前の公演予告動画でも、玉男さんは判事清澄を遣われています。
観に行きたくなる予告とともにどうぞ。↓


公演情報はコチラ↓

妹背山婦女庭訓のあらすじはコチラ↓

山村友五郎

山村友五郎さんは上方舞山村流のお家元。
舞(まい)」というと、踊りと何がちがうの?とよく言われますが、「舞」はもともとお座敷で舞われていた(踊られていた)もので、埃をたたないように舞うとか、タタミ一畳あれば舞えると言われます。お座敷での芸能が舞台芸能になっていったのが「舞」ですね。

さて、山村友五郎さんは、舞の名手。立ち姿からほんのりとした色気と上方の雰囲気がただよいます。と言っても上方の雰囲気て何?てかんじですよね。
スキッとした雰囲気が江戸だとしたら、上方はちょっとねっとり、でも嫌な雰囲気でない。。んー、観ていただいたらわかるかな?

また、振り付けでは、関西の若手歌舞伎公演「上方歌舞伎会」「晴(そら)の会」。文楽、宝塚歌劇団、OSKにも携わるなど、関西ではお馴染みの舞踊家さんです。
国立文楽劇場主催の「東西名流舞踊鑑賞会」や毎年五月に行われるご一門舞踊会「舞扇会」などにご出演です。

山村流 公式HPはコチラ↓

尾上菊之助

尾上菊之助さんは、最近ではナウシカ歌舞伎ファイナルファンタジー歌舞伎といった新作歌舞伎の主演で有名です。
古典作品では、実父・尾上菊五郎、岳父・中村吉右衛門という名優のもとで、女形、立役ともにこなす、実力派です。
先日配信された国立劇場の舞台映像では、美しい「鷺娘」コミカルなお坊さん「浮かれ坊主」という、対極にあるお役を勤めていました。
予告動画はコチラ↓

田渕愛子

田渕愛子さんは、ハリとツヤのある歌声の持ち主。とくに高音から低音になだらかにうつる、琉球音楽特有のメロディを歌う声は、しびれます!
公式YouTubeチャンネルで美声をお聴きください。

琉球音楽といえば、沖縄県出身の方がされているイメージですが、田渕愛子さんのご出身は岡山県。
独演会を、沖縄のみならず、ご出身の岡山や、東京と、琉球音楽の魅力を発信されています。

公式サイトはコチラ↓

林家正楽

林家正楽さんは、寄席の紙切り芸
下書きもなにもなしに、お客さんからのお題を紙を切って表現。もう、アートです!
ときには、後ろ向きで紙を見ずに切ることもあるんですよ。

正楽さんの紙切りはこちらで紹介されています。↓
※サムネは兄弟弟子の二楽さん。同じ一門でも、作品の雰囲気に個性があるのも見どころ。

正楽さんの出演情報はこちら↓
トップページ→左上「芸人紹介」→「色物」をタップ→リスト一番左上の「林家正楽」をタップ

松尾芸能賞 受賞おめでとうございます

とここまで、実力派の皆様をご紹介いたしました。
松尾芸能賞の趣旨歴代受賞者についてはコチラ↓


当日の受賞式の様子はコチラ↓

4月からもたくさん舞台を観て元気をもらいたいと思います
受賞おめでとうございます!

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