【詩】漆黒の都市、堕落の花

この夜、月は瘴気に覆われ、  
街灯の光が滲む、  
暗い路地裏、漂う腐臭に包まれて、  
都会の鼓動が沈黙に沈む時、  
私はこの場所に立ちすくむ、  
孤独の影に怯えながら。

都市の高層ビルは棺のようにそびえ立ち、  
その壁には罪と背徳の痕跡が刻まれている。  
窓ガラスに映る虚ろな瞳、  
そこに映るのは、失われた夢の残骸。  
嘆きの声が、遠くから聞こえる。

闇の中で、快楽と苦痛が交錯する、  
無数の誘惑が街を駆け巡る。  
冷えたアスファルトの上を、  
堕落の花が咲き乱れ、  
その甘美な香りに、我を忘れる。

享楽の渦に飲み込まれた人々は、  
幸福と絶望の間で揺れ動く、  
その目には、虚無が宿り、  
肉体は欲望に溺れ、  
魂は腐敗の中で呻く。

この都市の心臓は、腐蝕し、  
鼓動は鈍く響き、  
美と悪が混ざり合う場所で、  
私は一人、立ち尽くす。

この都会の風景は、  
終わりなき悪夢のように続く。  
光と闇が交差する瞬間、  
私の中に生まれるのは、  
深いメランコリーと、  
果てしないペシミズム。

心の奥底で、聖なるものと俗なるものが戦いを繰り広げる。  
禁断の欲望が、私を内側から蝕む。  
罪の意識は、逃げ場のない牢獄のようだ。  
そこから逃れることができない。

この都市には、救いはない。  
救済もない。  
ただ、永遠の苦悩が、  
私を覆い尽くす。  
内なる悪魔が囁き続ける、  
「この世は堕落の果てにしかない」と。

だが、その声に逆らい、  
私は歩き続ける。  
この都市の迷宮を、  
出口のないままに、  
希望と絶望の狭間で。

夜が明けることのない、この場所で、  
私はただ、自らの内なる葛藤と、  
永遠に向き合うしかない。  
終わりのない、  
この都市の中で。

堕落の花が再び咲くのを、  
私は見つめ続ける。  
その花弁は、黒く、  
美しく、そして、  
恐ろしくもある。  
都市の夜は、  
その花の香りに満ちている。  
そして私は、  
その香りに誘われ、  
再び迷宮の奥深くへと、  
歩みを進める。  

言葉にならない苦悩と、  
見えない希望の間で、  
私はまだ、  
生きている。

（画像：DALL-E-3）

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