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長谷川潾二郎は生涯現役だった!

この葡萄の画は、潾二郎79歳のときの作品です。
なんたるみずみずしさ。粒のひとつひとつに張りがあり、
なんともおいしそうです。葡萄の甘い香りが漂ってくる感じ、いいですね。
この作品について、線が甘い、という人も実はいるのですが、
背景と葡萄、陰影がほんのわずかに溶け合い、幻想的だと感じます。

潾二郎は、84歳の1988年1月27日、夕食後、入浴中に脳内出血で
倒れ、翌28日になくなりました。
ですから、遅筆で寡作の画家ではあるものの、亡くなる前日まで作品を描き続けた画家だったのです。

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