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危険なシナイ半島はリゾート地??陸路と海路でヨルダンへ 旅人ゴリラの生存報告エジプト編♯4
【補足】
・この旅行記は約1ヶ月前の記録をまとめたものであり筆者は今ギリシャにいるため、現在発生しているイスラエル・ガザ地域の紛争には巻き込まれておりません。また、現在の中東情勢についての情報も得ておりません。ご了承下さい。
・今回と次回はエジプトとヨルダンについての旅行記となりますが現時点で事態がどのように変化するか予想できませんので、上記2カ国ついても安全とは思いますが現在の渡航はあまりお勧めいたしません。
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みなさんこんにちは、こんばんはの方はこんばんは。旅人ゴリラです。
今回は長らく滞在していたエジプトを旅立ち、中東のヨルダンを目指します!
ただ、どうやったらヨルダンまで辿り着けるのか分からないので、
まずは情報収集。
サハラ砂漠ツアーやルクソール行きでお世話になったカイロの旅行代理店の女の子に聞いてみると、
下記↓のルートなら行けるよ!とのこと。
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カイロからバスでスエズ運河を越えて、シナイ半島を横断してダハブ。そしてヌウェイバへ。
ヌウェイバからフェリーに乗ってヨルダン南端の町アカバへ。というルート。
ん??
シナイ半島って確か危ないんじゃなかったっけ?
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そう、シナイ半島といえば外務省発表の危険情報でレベル3の渡航中止勧告がでているところです。
「大丈夫???」
そんな柄にもなくビビるゴリラを見て、
「北シナイはやばいけど南シナイは比較的安全。それにシナイ半島を通らずにヨルダンに行くルートはないし、このバス路線は人気だから大丈夫!ダハブに着いたらびっくりするよ!」
と、満面の笑顔でサムズアップ。
この笑顔を信じなければ男、いやゴリラが廃るってもんです。
ということでこのルートに決定!
というか、このルートしか選択肢がありません。
さあ覚悟を決めてレッツゴー!
まずは14時20分カイロ発ダハブ行きのバス、もとい10人乗りぐらいのミニバン(料金は350EGP=約1,750円)に勢いよく乗り込みます。
僕1人だけ。
あれ??人気路線って言ってなかった?
一瞬サムズアップした彼女の顔が峰不二子と重なりましたが、
まあダハブまでは9時間の道のりですし混んでるよりも空いてる方が良いに決まってます。
それに、1人なら世界的な運河の一つであるスエズ運河もゆっくり見れるかも知れません。
そんなことを思いつつのんびりカイロから2時間走って、
スエズ運河到着。
正確にはスエズ運河手前のスタンドに到着。
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そこで追加の乗客を3人拾って、検問へ。
そう、海上貿易の要所であるスエズ運河は超厳重警備。
結論としてはノホホンとしたゴリラがふらっと来て見られるような場所ではありませんでした。
検問で全員車から下ろされて荷物検査と身分確認へ。
幸い特に問題なく戻してもらえましたが、チェックの際開口一番に「お前はムスリムか?」と聞かれたのが印象的でした。
そして無事検問が終わると迷彩服を着た軍人2人がバンに乗り込んできて、そのまま地下トンネルへ。
バンの中はほんの10分前までゴリラが1人でダラダラとポテトチップスを食べていたとは思えない緊迫感です。
5分ぐらい走って地下トンネルを抜けると軍人2人は降りて行きましたが、スエズ運河は結局その水を一滴たりとも見ることなく通過。
そして、気づくとシナイ半島上陸。
シナイ半島といえばエジプト軍によるISIL残党の掃討作戦が実施されており、それに伴った治安悪化が懸念されている場所ですが、まず、それ以前にほぼ人がいません。
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ただ、途中でガソリンスタンドに寄った時に僕が写真を撮るために少し車から離れようとすると、それまで陽気に鼻歌を歌っていた運転手に真剣な顔で止められたのでたぶん僕が分かっていないだけで本当に気を付けなければいけない場所なんだと思います。
でもそんなシナイ半島にも岩山と岩山の間の道沿いにはにいくつか集落と検問があり、その度に乗客も乗ってきたり降りて行ったりしていました。
どうやらこのバス路線はシナイ半島に住む人々の貴重な足でもあるみたい。
なるほど確かに人気路線。え?そういうことじゃない?
乗客は僕以外みんなエジプト人だったのですが、特に最初に乗ってきた若者3人(多分出稼ぎ)が暗くなってから着いた村で家族との再会を抱き合いながら喜び合っていたのは印象的でしたね。
そして、そんなことを繰り返してすっかり真夜中になり6個目の検問を越えて、また乗客が僕1人に戻ったところで、
やっとダハブ到着。
時刻は23時。
そこで予約していた宿に行こうとして僕は度肝を抜かれました。
ついさっきまで感動の再会を見たり、街灯もない暗い道を星明かりに照らされながら走っていたりしたのに、
なんとダハブ、繁華街。
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実はダハブは美しい紅海でのダイビングが楽しめるエジプト有数のリゾート地だそう。
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なのでそこだけ景色が違って
↑シナイ半島のこんな風景が、
5分歩くとこうなります。↓
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代理店の子には着いたらびっくりするよと言われてましたが、これはびっくりというか衝撃でした。
いやいや同じシナイ半島なのに世界が違いすぎるって!
さて、ダハブで束の間のリゾート気分を堪能したらまたバスに乗り、
今度はフェリーの待つヌウェイバへ。
料金は120EGP(=約600円)で所要時間は1時間。
着いたヌウェイバはダハブから一転フェリー以外はほんとに何も無い町。
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そこで高くてしかもよく大幅に遅延すると有名なフェリーに乗って、遂に国境を越えアカバへと向かいます。
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ただ、それほどに悪名高くても陸路ではなくフェリーを選んだのには理由があります。
それはイスラエルを通らないから。
エジプト・イスラエル・ヨルダンの国境付近は↓このようになっていて、
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陸路でヨルダンへ行こうとするとどうしてもイスラエルを通過する必要があり、陸路でイスラエルを通過する際に押される出入国のスタンプがあるとイスラエルと国交のない国(サウジアラビアなど)には同じパスポートでは入国できなくなります。
※空路での入国の場合はスタンプは押されず、代わりに入国カードが渡されるため問題ありません。
今回の旅でサウジなどに行く予定はありませんがやっぱり可能性は狭めたくありません。
それに、なんといっても海路での国境越えなんて旅情とロマンがたっぷり!
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海からシナイ半島の景色を眺めつつのんびり3時間船に揺られて、
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気づけばアカバの港。
そこから船で出会った中国人の人とタクシーをシェアして、
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ついにヨルダンのアカバに無事到着!
例によって長くなっちゃいましたが、今回は以上!!
遠かった〜。
いかがでしたでしょうか?中々に刺激的なルートでしたので情勢が安定したら是非(安全に気をつけて)利用してみて下さい。楽しいです。
さて、今回で無事エジプトを脱出しましたので、次回からはヨルダン編!
入場料が世界一高い世界遺産として有名で、かのインディージョーンズのロケ地にもなったペトラ遺跡に行ってきます!
日本ではあまり聞き慣れないヨルダンですがどんな国なんでしょうか?
乞うご期待!
PS.
ヨルダンへは飛行機で行くことも考えたんですが、飛行機ってすぐに着いちゃうんで国から国へワープしてるような感覚がして個人的に面白くない。
だから今回は陸路を選びました。
空路に比べるともちろん陸路は大変なんだけどその分国や世界がちゃんと繋がっているって実感できて好きですね。
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だからこれからも出来るだけ陸路を選んで進んでいきたいです。
ただまあ、旅費については諸々の費用も考えると意外と陸路も空路とあんまり変わらなかったりするんですけどね〜。
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