職場いじめで新卒8カ月で仕事を辞めた話 ②

入社7カ月目:実際の業務(ヒアリング)を研修の資料で”悪例”として活用。

経歴書閲覧システムのヒアリングの日程が決まりました。実際にヒアリングに向けて動く際に立花から呼び出しがありました。

T:「今後の研修に役立てる為、今回のヒアリングの様子を悪例としてビデオに納める」

周囲:「悪例というのは?」

T:「この撮ったビデオをヒアリングのやり方で悪い例として活用する。まだ研修にはこのような実践の様子をとらえた資料がなく、研修生がこれからそのような場面に直面した際、イメージが付きやすいようにこのヒアリングの機会を利用して実践の様子をビデオに捉え、よくない点を挙げて改善につなげる資料にしたいと思う。」

私:「それは事業本部長や営業担当者も承知しておりますか?」

T:「まだこれから話す。その前に君たちに話している。いきなりビデオで撮影するのは君たちにとってもあまりいいものだとは思えないからね。」

私:「演出とかはダメなんですか?」

T:「作られたミスより素のミスの方が教育においてより有効で、見た人も我が社の実務で起きた事という実体験をそのまま見せる事で、当事者意識を持たせる事が重要。」

私:「もし、素で間違えた行為を間違えた本人の意図関係なく研修としてビデオに納めると、研修としての効果はあるものの、映された人の無意識なミスを幾度となく他人の目に晒す行為はその人の尊厳を傷つける可能性があると思うのですが。」

T:「マスメディアの報道と同じく、フィクションよりリアルなモノの方がよりインパクトを与えられる。そもそも人の研修のやり方に口出せるほど実力も無いし、自分が挙げたモノに上回る良い研修のやり方を3つ以上も挙げて無いのに文句を言われる筋合いは無い


このように言われ、
翌日の朝礼で、「相手に改善を求める際は、最低3つ以上の提案をしなければならない」とこの話し合いを含めネタにされた。

目次

  1. 最期:我慢の限界

  2. ③へ続く


最期:我慢の限界

 夕礼時の報告もほとんど私のミスの話で、報告というよりほぼ愚痴でした。私も実際に分からない事を聞いたりしても「なんでそんなことも分からないのか」と言われて他の人に言いふらされたり、事業本部長と話をしている際も「何について話していたの?」とわざわざ皆の前で聞いてきたり、「なんで事業本部長のところに行くの?」と邪魔してきたり、さすがにこれは度が過ぎているなと思いました。
 私の事を言う割には、他の同期(正社員)の応対ミス(「はい、もしもし?」で受け取ってしまう)に対しては特に報告せずに「次からは気をつけてね」と笑っていたり、その他の契約社員の無断欠勤、遅刻、病欠の報告の遅延にはとても優しい対応でした。自分の時だけは最初の頃は欠勤遅刻は無いものの、11月に入って体調不良で始業前に連絡を入れて休んで、出勤日の朝は勿論名指しはなくても体調不良、病気の名前まで入れて私と特定できるような言い分で報告をされました。

そんな中、私にアサイン(客先常駐)の話が来ます。

案件は主に2つ

・航空系の企業で、Java言語でモジュールを作る。プログラマー。場所は羽田空港。

・医療系の企業で、ヘルプデスク。場所はお台場。ショート(12月下旬~1月下旬)の案件。

話し合いではここまでしか話されませんでした。

  自分は最初に聞いた時にどちらか選べるものだと思い、航空系の案件がやりたいと言いましたが、選択するのではなく順番に面談に行って受かった方に行ってもらうと言われました。
 「ちょっと業界と業務について自分で調べたいから時間が欲しい」と相談したところ、
「ネットで変な知識つけられても困る。それに新人のくせに案件を断るというのはどういう事か。仕事が来たら受けるか仕事辞めるかどちらかでしょう」と言われ、事前に調べる時間を与えられませんでした。
 この時からなんか焦らされているような感じがするし、案件の内容もなんか怪しい匂いを感じがしました。特に医療系は
なぜ年末年始にかけてショートなのか?
繁忙期で期間限定でやるバイトのようにこき使われるものなのか?しかも二つとも一人現場で自社の人は現場にいないものばかり。他のアサインに向かっている同期は希望に応えていたり、優遇されていたりしているのに…
 そういう気がしてならなかった。結局医療系の案件から受けるという事で決まり(ほぼ強制的w)、面談に向かいました。
 予想通り、年末年始参賀日元旦も23時出勤の地雷案件でした。


 その時入社当日のことを思い出しました。Oと会社の事についてなんでも聞いてくれと言われた際に、「客先常駐で年末年始でもやっている案件ってあるのでしょうか?」と聞いて「そんなのないよ。客先もわが社も祝日は基本的に休みだよ」という会話を。あれは嘘だった。

この面談が終わり、本社で社内経歴書閲覧システムの外部設計書のフォーマットなどを決めている最中に、上司(元研修担当者)が「俺も正直行きたかったくらいですよ~(笑)」と皮肉交じりに言っていました。


社内でも新入社員からアサインが決まると「とても喜ばしい事」みたいに称えられるのだが、なんか自分の場合は違う意味合いのように感じました。
まぁ、こういう雰囲気がなんか戦時ドラマでよく見かける自主的に特攻を志願するシーンの雰囲気に似てたような気がします。
 そして、案件が無事決まり、自分も今担当しているプロジェクトから外れ、アサイン先の仕事に向けカリキュラムが組まれようとしている頃、私は席を返しました。

長文失礼しました。

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③へ続く

#創作大賞2023


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