アメ
アメリカのアメをもらって、舐めてみると、湿布の味がした。
正確にいうと、「湿布を甘くしたような味」だった。
日本のアメは、のど飴であったとしても、それなりに美味しく作られているが、アメリカののど飴は、「お薬です」という感じの味なのである。
アメリカのお菓子(駄菓子などスーパーで売られているようなもの)は、当たり外れがある。日本のように何を買ってもそれなりに美味しいという常識を簡単に超えてくる。
ハワイに初めて行った時に、スーパーに行きたくて、まあまあいいスーパーに行って、食料品を買って、コンドミニアムで食べたのであるが、当たり外れがあった。
フードコートを利用した時も、日本食(うどん)を食べたら、出汁がきいていない。(美味しくない)逆にアメリカならではのハンバーガーを食べたら、まあまあ美味しい。
と、いった感じで、アメリカは当たり外れがある食べ物が平気で売られている。
渡辺直美が、NYでは美味しいものを食べようと思ったら、お金を出さないとダメみたいなことを言っていたのを思い出してみると、確かにハワイでまあまあお値段の中華料理の店に行ったら、ハズレなしだった。
中華料理はどこの国に行っても食べられるし、中国の人は食に貪欲なので、ハワイでも美味しいものを作っているのだろう。
でも、日本食は必ず日本人が作っているわけでもないので、フードコートのうどんは美味しくなかったのだろう。これをもし日本生まれの人が調理していたら、お客さんに出せるレベルにまで美味しくしてしまうと思う。
アメリカのアメの話に戻るが、のど飴は他にも種類があって、「子供用小児シロップ味」「ロッテののど飴味」(これが日本ののど飴に近い味)もあった。
しかも、個別包装で、一個ずつ賞味期限が記されているものもあって、意外と「日本ののど飴」より親切だった。
英語表記がされているので、その成分の正体は調べてみると分かりそうだったが、あえて調べずに、アメリカを感じてみることにした。
この季節、喉をケアしなくてはいけない機会が増えるので、「薬」だと思ってアメリカのアメを舐めてみようと思う。
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