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沈黙法廷 

※直接のネタバレは無いように気をつけていますが、物語に触れているのでご注意ください。


独り暮らしの初老男性が絞殺死体で発見された。捜査線上に浮上したのは家事代行業の地味な女性。女の周辺では、複数の六十代男性の不審死が報じられ、疑惑は濃厚になっていく。女は、男たちから次々に金を引き出していたのか。見え隠れする「中川綾子」という名前の謎とは。逮捕後も一貫して無実を訴える彼女だが、なぜか突如、黙秘に転じた……。判決の先まで目が離せない法廷小説の傑作。(https://www.shinchosha.co.jp/book/122329/

法廷の描写はピカイチ
法廷に辿り着くまでの警察の捜査や被告人のバックグラウンドもしっかり描かれており長編だがすらすら読める。

法廷を1番読者に近い法廷初心者である弘志の視点にしたことで、法廷の説明に違和感がなくのめり込めた。

最終的にすっきりとしない終わり方に感じる方もいると思うが、作者が描きたいポイントはそこじゃないと思うのでマイナスポイントにはならないと私は感じた。

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