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「ここに来てから星は見てない」

 金曜日。

 所用のため、やすみ。

 昨日の帰りに、朝日新聞の朝刊をコンビニで購入。目的の記事は、宗教教団内における、性加害に関して。記事のことに関しては、まだ消化できない。人間が生きていくのは、どうしてこんなに複雑なんだろう。

 遡って木曜日夜は、映画「月」の予告をみて、映画の感想とかとりとめなく。

 どういうながれだか、たしか、暗いのが怖い怖い、という話になって、家族が好きなK-POPのオーディション番組から、中国のオーディション番組の動画をみることになったのだけど、もう独特すぎて。はまりそうな勢い。

 ショートカットの女の子とか、スキンヘッドの男子がいたり、メイクとかコンセプトとか、過剰なエンターテイメント性、癖になりそう。

 明日のボランティアのために、絵本をつくり、豚の骨付き肉を煮込み、職場を変えようと思っているので、下調べを。

 呪術回線をみて、進撃の巨人の最後をまた見返し、Plutoを流しみして、ストーリーはぜんぜん終えなかった。

 まだまだやることがたくさんあるのに、莫迦みたいに時間が流れていく。

 土曜日。

 やすみだと、認識したとたん、頭痛の種が、頭の片隅に芽生えそうで、でも振り切って、一時には施設のボランティアにでかけるから、それまでに家事やら、雑事。でも、なかなかはかどらないし、100カメの進撃回を見返してたり、で、結局時間のぎりぎりに、パニクって準備。家族とシャワーの時間がかぶり、さらにあわてる。

 無事に出発。やらなければいけない書き物や、メールの登録などすっとばして、出かける。寒い。風がつめたい。息を精一杯すいこむ。秋の空気が貴重。とじこめておきたい。寂しくも、いとおしい空気。

 ボランティア先の施設につくまえに、近くで飼われているエミューのところへ。

 あまり元気ではないアヒルの小屋には、不在で、囲われた暖かいところにうつされていた。

 エミューと五分くらい歓談する。毛の中に指を入れた。暖かい。

 雪が降ったら、あなたもどこかに囲われるのかな。

 施設に向かう。自動ドアをくぐって、三回目、少し、緊張というか、あたらしい気持ち。

 いつものお二人と、一時間ほどお話しした。

 ひとりは、わたしのことを何となくおぼえてくれていたけれど、もうひとりはわたしの事なんて、すっかりさっぱり忘れていて、本当に不思議。一分前のことも忘れてしまうんだから、当然だ。それが、波に揺られているみたいで。

 絵本は、喜んでくれた、でも一瞬で、わたしの絵本も、おふたりの身の上も、季節も、時間も、場所も、全部、溶けた。

 ここにいることが、信じられないほど、わたしの生きているのも不思議で、もう、二度と戻れない今の今も、忘れがたい、あらがうように、生きていて、強く立とうと思う。

 来月も、またくるね。と、わたしが言うと、嬉しそうな顔を二人は一瞬してくれた。

 徒歩と自転車で、三十分ほどの道のり。美しいだけじゃない、恐ろしく雪の前は冷えるから、避難するために、先日買ったおしゃれなパン屋さんで、コーヒーを飲もうと入店。
 ハンチバックの読書会の資料を印刷したので、読みながら少し暖まろうと、頼んだのは、ソフトクリームにチョコがトッピングされたもの。  美味しくて、店内はおしゃれで、暖かかった。赤子と家族、家族連れがみな静かに談笑していた。

 冷え切って、店をでる。ソフトクリームは美味。

 頭痛の種が発芽して、すっかり頭はがんがんして、今すぐ布団の中で十時間くらい眠りたいくらいのテンションだったけど、夜から久々に夜回りのボランティアだったため、帰宅後、十分くらい寝かせてもらう。

 ご飯っていう感じの時間もなく、ラム肉をやいた。うまい。

 七時からの夜回りへ。久々の参加で、言いしれぬ喜び。

 やっぱり、単純に好きだなと思った活動なのだけど、なんのために活動するのか、ということをしっかり自覚してやらねばと思う。

 帰宅して、感想を話し合い、十二時くらいに就寝したきがした。

 日曜日。

 

 料理熱と整頓欲がめらめら燃えて、こういう日は生理前なことが多く、あまり無理すると、のちのちの体調崩れるのだけど、とまらず色々作り置き。

 カボチャ団子・人参とネギとショウガの自家製たれ・サーラータン・ホットケーキmixでバナナケーキ、豚肉の肉団子、などなど作った。

 一日こもると、外に出たくなる。
木曜日にかった、子供服の交換へ夜でかける。

 外の空気をこれでもか、と吸い込む。

 小説の事を歩きながらひたすら考える。そして、胸が苦しいような甘いような、もうわたしに縁のないことを考える。小説の話しとシンクロしているのね。たぶんそう。
さみしい訳じゃないけど、物足りないなと思うこともある。おかしいのかな。わたしはいま家族を守らないとね。
だから、恋愛なんてするつもりはない。
そして、恋愛にたぶん縁があることは、もうないとおもう。これは悲しいのか、切ないのかもわからない。
どこに発散すべきなのかわからない。そもそも堆積していたか?と、思う。

だれかとわかり合いたい気持ちもあるけど、わたしにはもう異世界。 

 日曜が終わり、また新たな月曜。

 得たものは、あったのだろうか。

 あったつもりで、とにかく進むしかないよね。

 なにもかも、正解のない中、進むしかないよね。

タイトルになった言葉は、ボランティア先で聞いたことば。
「星を見たことがない」

星を見せてあげるのが、幸せなのか。
結局なにをもとめて、生きていけばいいの。






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