ハイウェイの鬼
頭部のあたりが渋滞している。春はささくれだ。夕刻の光る城、影の網代、はあ、いきぐるしい、それに、心臓がおかしくなりそうだ、もうとっくにおかしいのかもしれない。
でも、波打っているから、わたしは生きてるさ、わたしは自分の臓物を、自由に操れやしないけど、息ももしずらいし、今月いつかの帰宅途中、わたしはバスを降りそびれるくらい、時間泥棒のインスタグラムに目んたまと心をまんまと奪われ、これで小説なんてかけるんだろうか、小説を書いて、完成させない人生なんて、わたしの人生じゃないような気がしているけど、とあるアイドルグループに家族全員総動員で、もう、ふぬけである。
彼らのコンテンツは、ネットの海の中にごろごろと転がっており、そのすべてが、目新しくとも、すでに何回再生してんねんとも、因果関係なし。
まさかこんな事になるとは。
もともと、先天性のオタク気質は持っていたのだと思うけど、ほんとうに、わたしの心、すべて奪われて、盗まれて、ああ、凡庸で出すべきところにすら出せない感情、だれか、共感して共感してと叫ぶ。
そして、わたしの家族ももれなくこの饗宴の輪で楽しんでいるというわけで、家族と彼らの映像をみて、解釈し、分析し、胸をたぎらせているときが一番幸せである。
宿痾のさだめ!
というわけで、変なモチベで、小説を書いている(進んでないけど)なんか、幸せで、とても、幸せで、健康でいられるように、ちゃんと生きようと思う。
現在日本の土を踏んでいる、尊人達とその他世界のすべてに幸福を。
明日からはもっと文学的なことを書いてみよう。とっくに崩壊しているけどさ。
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