ディズニーとカチューシャ
先日夫と息子の3人でディズニーランドに行った。
前々から計画していたのではなく、とあるイベントの抽選の外れてしまって残念がった息子を喜ばせるため急遽行くことにしたのだ。
まぁ、私が行きたかったというのもある。
2年振りのディズニーはコロナ前の同じくらいの来場者数はあるんじゃないだろうか?
マスクしてない人が圧倒的に多い気がした。
よく目にしたのはスマホをインカメラのして自撮りしたり、スマホを固定してポーズを決めたり、、、多分TikTokを取っているのだと思われる。
誰の目を気にせずに友達やカップル、ファミリーも各々楽しんでいる姿を見るとついつい羨ましくなってしまう。
息子が夫とアトラクションを楽しんでいる間、ひとりになりぼーっと行き交う人々を観察していたら急に寂しくなってしまった。
ディズニーに来るとカチューシャ付けたり、キャラクター物を被ってみたり、洋服がディズニー仕様だったり、それぞれがディズニーアイテムを身につけている。
かくいう私もカチューシャをつけたりする。
でもそれは最近のことで、10代20代の頃は絶対にしなかった。
まずカチューシャは付けたら周りからどう思われるかわからない。どう見られるか気になってしまうから。
私はディズニーに関係なく、世間体を気にして生きてきたことを改めて気付かされた。
常にこんなこと言ったら、こんなことしたら、、、を気にして過ごしてきた。
本当は自分がどうしたいのかが大切なのに。
世間体を気にしていた私には何も残らないし、友人の思い出の中の私も薄い存在になっているかもしれない。
もし、自分がどうしたいのか心の声を聴いて行動に移せていたら、何か変われたのかな。
若い頃の友達関係や恋愛模様も。
この人と付き合ったら周りにどう思われるか。
表面的な会話しかできず相手の内面も知りもせずな私はなかなか恋愛ができずにいた。
彼氏ができてもすぐ別れた。
やっとできた彼氏でも、心のどこかですぐ別れるかもと思いながら付き合い、案の定別れてしまう。相手から振られてしまうのだ。
今流行り(?)の自己肯定感が低いから、そもそも自分を信じてやれないし臆病になってしまっていた。
本当にもったいないことをしてきた。
そんなことを夢の国で考えていたら、どんどん暗くなる。周りはキラキラしているのに、私のところだけスポットライトが当たっていないみたい。
夫と息子が私のところに戻ってきた。
彼らもキラキラ楽しそう。
あぁ私はいつになったら暗闇から解放されるのだろう。
自分をいくら励まして抱きしめても心が晴れることはない。
そんなこんなであっという間に帰る時間。暗い私を心配し見守る夫に楽しかったと笑顔の息子。
過ぎ去った過去は幻。
有名な作家の方が言った言葉。
この言葉で前を向けることもあるのに、今回はちと難しい。
前を向きたいのに、引っ張られてしまう。
時間が過ぎるのを静かに待とう。
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