【駅・コンビニでご当地🍙】#5 秋田駅NEWDAYSで「安藤醸造家伝つぶ味噌焼おにぎり」

今回、秋田駅での収穫がもう１つあった。同じくNEWDAYSの「安藤醸造 家伝つぶ味噌 焼おにぎり」税込138円。

安藤醸造は秋田では言わずと知れた超有名店である。角館の本店は風格ある明治期の煉瓦造りの建物で、シックな黒の漆喰も素敵だ。武家屋敷通り近くにあるので観光ついでに立ち寄りやすい。
一方、旧国道沿いの北浦本館は広々として商品数も多く、秋田名物も豊富で行くのが楽しくなる施設だ。大学生の頃、友達とドライブでよく行ったものだ。名物の醤油ソフトは焦がし醤油の香ばしさがカラメルみたいで美味しい。これを基準にすると醤油スイーツのハードルがかなり上がることに、他へ行ってみて初めて気付いた。安藤醸造は味づくりが巧みだと思う。味わいがどれも洗練されていて、田舎っぽくないのだ。
私は近年ここの粒味噌を愛用している。出汁を使わずお湯で溶いただけで美味しいほど、大豆の甘みや旨味がふくよかで、味噌汁に使う際も少量で十分。もちろん味噌おむすびにも良い。

その味噌を使った焼おにぎり。絶対美味しいことは間違いないが、どんな味付けなのだろう。私は味噌に甘味をつけずそのままおむすびに塗るけれど、きっとこれは甘いだろう。その甘みがどれくらいか、そして具の鮭がぼだっこなのかに興味があって買ってみた。

結果から言うと、鮭はぼだっこではなく控えめな鮭フレークだった。味噌が主役と考えればこれくらいの具が正解かも。嫌味でない優しい甘さの味噌はやはり良い味で、トータルで美味しいおむすびだった。冷めた状態で食べても美味しいのが嬉しい。けっこう大きいのにぺろっと食べてしまった。

書いてみると、自覚していた以上に秋田の味を記憶し思い入れもある自分に気付いて驚く。地元にいたのは高校までで、離れてからの方がもうずっと長いのに。
ここ10年ほど、趣味で全国を回るようになって比べる対象が増えたためかも知れない。狭い日本と言っても、各地で味わいは様々。私はそういう日本が好き。
これからも各地の美味しいものに出会えると良いなあ。