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日本全国魅惑のローカル梅たち

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ひとくちに「梅(梅干し)」と言ってもその個性や味わいは育った地域や品種により驚くほど多様。 梅仕事を始めて出会った全国のかわいいローカル梅(2024年1月現在自分で漬けた、食べた…
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2024年4月の記事一覧

美しい群馬の梅の天日干し完了&その後(品種不明・その2)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年7月20日) 関東地方の梅雨明けもようやく発表され、これまで塩漬けしてきた梅たちを大手を振って干している。品種不明の群馬の梅も、今朝で三日三晩の天日干しを終えた。 買った時から傷みのないとても綺麗な大粒の梅だったが、下漬け中も皮破れやカビ等のトラブルは一切なく、10%の低塩で漬けたにも拘らず、美しさを保って実に綺麗に漬かった。 天日干しにも同様のことが言え、過度な乾燥や皮破

群馬県産のおつとめ品青梅を漬ける(品種不明その1)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月20日) 渋谷へ出掛けた帰り、菊名駅の東急ストアに立ち寄った。 ここは割とお気に入りのスーパー。乗換駅ということもあってか、入口付近の便利な場所にお惣菜・お弁当コーナーが設置され、種類も豊富で買いやすい。疲れて立ち寄ることも多いので、ここで自分のためのお弁当を買うのはささやかな楽しみ。 それと、生産者直送の野菜コーナーも欠かさずチェック。やや珍しい野菜が並んでいることも多く

JA紀州「みかんこい梅」試食と梅酢の活用法

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年8月1日) ある日、観劇前に日比谷シャンテに立ち寄ると、出入口付近のイベントスペースが梅干しでいっぱいだった。梅専門店のポップアップショップらしく、全国の梅製品がある。欲しい品種や商品がないかチェックしていると、試食品をいただいた。それがこちら。 「みかんこい梅」。 黄色のテトラパッケージのみかん味、赤のトマト味の2種類があり、私がいただいたのはみかん味。JA紀州の商品のよう

ふるさと納税で紀州南高梅の「れーずん梅(レーズン入り完熟梅干し)」お取り寄せ

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年7月21日) 我が家はここ数年、割と積極的にふるさと納税を活用している。今年の返礼品を模索する中「れーずん梅」というのを見つけた。 ふるさと納税のポータルサイトで「梅干し」と検索すると、膨大な数の和歌山県自治体の南高梅がヒットする。その中でも異彩を放つ「れーずん梅」。 みかん果汁や果物のはちみつを使った梅干しは時々見るが、果実がそのまま一緒に入った品は他に類を見ない。しかも現

有楽町のアンテナショップで4県4品種の梅干し購入

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月28日) この日は日比谷に所用があり、少し早めに有楽町駅に着いて各県アンテナショップ巡りをした。目的は梅干し探し。 買ったのは右上から時計回りに ①紅さし梅(福井県):まろやかな酸っぱさが特徴。無印良品のねり梅にも使われている品種。 ②氷見いなづみ梅(富山県):氷見のローカル梅。富山県でローカル梅はあまり聞かないので、是非とも手にしてみたかった品種。うれしい。 ③越の

竜峡小梅の甘漬けと塩漬けその後〜砂糖を使った梅漬けにしわが寄る理由(竜峡小梅その2・完成編)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年7月5日) 6月19日に竜峡小梅を漬け始めて半月ほど経ったので、卵の殻を取り除き、ファスナー袋から保存容器へ移すことにした。 漬け材料が異なるため漬け汁の色も違うが、梅の状態も割と違う。 酢と砂糖を加えた方はややしわが寄り、塩だけで漬けた方は元の形よりも却ってふっくらして見える。 だがそれより問題なのは味。 甘漬け(酢・砂糖入)が、なんとも中途半端な味なのだ。甘さも塩気もど

長野県の竜峡小梅で塩漬けと甘漬けを仕込む(竜峡小梅その1)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月18日) もはや「また」と言わなくてもいいかな・・・という気もするが買いましたメルカリで。 最寄りのスーパーで買った小梅を漬けたら既に熟が進んでいたためカリカリにできなかった、という話は以前書いた。出来上がった小梅は夫が喜んで日々消費しているのだが、私は心残りを引きずっていた。採れたての青い小梅で、立派なカリカリ梅を漬けたい!!! そんな訳で新規購入。 小梅の産地長野県

梅味噌を漬けてみる(1ヶ月後、8ヶ月後の追記あり)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月21日) 梅を使った調味料はいろいろあるが、中でも梅味噌に興味があった。 種を漬け込む梅醤油はもとの醤油の味が出来上がりを決めそうな気がするけれど、味噌はよりバリエーションが広そう。 そんな中、きのう梅ボーイズさんのYouTubeチャンネルで梅味噌の作り方が紹介された。 手元の青梅を梅干し用に仕込んだ直後だったので「しまった!!」と思い、梅味噌用の青梅が欲しくなり、さっ

減塩で漬け、途中でカビて白っぽくなったおばこ梅の手当てとその後(おばこ梅その2・完成編&現在の後記)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年7月20日) 青梅の状態で900g購入し、追熟させてから半量ずつ8%・10%で塩漬けしていたおばこ梅。室温が上がった時期にどうもカビそうな気配がした(梅酢が少~し濁り出している感じ)ので途中からワインセラーに移し、天日干し可能な「漬け始めから1ヶ月」が経過するのを待っていた。 すると満1ヶ月の当日から数日間晴天が見込める天気予報が出た。これは!と思って干し始めたところ、まる1

山形のブランド梅・谷沢梅(やさわうめ)の梅干しをアンテナショップで購入

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月26日) 谷沢梅の梅干しを買った。 谷沢梅の概要についてはこちらの過去記事で(おばこ梅の記事ですがそもそも谷沢梅が欲しかった)。 谷沢梅の生梅が買えないので(※後に収穫時期にはまだ早過ぎることに気付いた)おばこ梅を買って漬けているとは言え、その梅干しが美味しくなるにはまだまだ日数がかかる。 それにやはり谷沢梅の味に興味があったので、銀座にある山形県アンテナショップ「おいし

梅の追熟の失敗と教訓〜おばこ梅(青梅)の梅干しを塩分8%と10%で漬ける(おばこ梅その1)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月17日、22日) メルカリで新たに梅を買った。また買ってしまった。 今回の品種は「おばこ梅」、お取り寄せ元は山形県酒田市。 少し前、メルカリに出品されているローカル梅を探していたところ、山形県の「谷沢梅(やさわうめ)」というのを見つけた。 寒河江市付近で採れるブランド梅だそうで、希少性がかなり高いらしい。そうか、山形県にもローカル梅があるのか…。しかも寒河江は父の地元の

高田梅甘漬けの本漬けと塩漬け・甘酢漬け完成(高田梅その3・青梅完成編&後記あり)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月19日) 酢に漬けた高田梅1)を本漬けする日がやって来た。 5日間酢に漬けた高田梅はごつごつした野菜感が抜け、果実らしい柔らかさになっていた。――が、割り難かった。 それでもどうにか970gを割り、袋に移して氷砂糖と酢、赤紫蘇を入れたのがこちら。 教えて頂いたレシピでは、梅・下漬け用の酢・氷砂糖は全て同量だった。 <参考>教えていただいた元レシピ ・梅 4kg ・米

会津の"青いダイヤ"、日本一大きな梅、高田梅の梅漬けを塩なしで漬ける&梅を割る(高田梅その2)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月14日) 前投稿に続く1kg弱×2箱の高田梅、漬けた内訳は以下の通り。 1)売り手の方に教えていただいた甘漬け:970g 買ったばかりの2リットル瓶にぴったり収まった。これは洗ってなり口を取った梅に、米酢(頂いたレシピには「ミツカン酢」と書かれていた)900mlを注いだ状態。 酢!?丁寧に書かれたレシピを見て驚愕した。 これまで漬けて来たレシピに大量の酢を使うものはな

会津特産の"青いダイヤ"、日本一大きくて美しく、そして固い高田梅来る(高田梅その1)

※本記事は旧ブログ(Ameba Ownd)からの引っ越し記事です。(もともとの更新日付:2023年6月14日) 会津特産の梅、高田梅(たかだうめ)の青梅を買った。 入手方法はやはりメルカリ。助かる。 少し前から、特定の地域で生産されるローカル梅を探すようになった。 特徴や地域等からいくつかの品種に目を付け、その一つが高田梅だった。特徴は以下の通りである。 別名「青いダイヤ」 ゴルフボール大ほどの大きさがあり、種が小さく果肉が厚いのが特徴の日本一大きな梅です。 別名「青