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【建築の楽しさ!】 気持ちいいほどシンプルな鐘堂のつくり

ゴ〜〜〜ン ゴ〜〜〜ン 
鐘を鳴らすのは…個人的に楽しい!
年末年始以外でもお賽銭で鳴らせる寺社はある。

そんな寺社にある鐘…。鳴らす鐘に注目向きがちですが、私はアブノーマルな視点から鐘を吊る建物も気になってしまいます。

建築学校あがりで建築教育も受けてきたわけではない畑違いの身ながら…あまり興味がわかないような部分に惹かれてしまいます。


鐘を吊っている建物はどんな仕組みなのでしょうか…? 大きな屋根、そして四ツ角に柱。

以前、文献で知ったことがあります。このような建物は……鐘の重さを利用して安定させているのだと。

相当な重さの鐘を吊るすのでその重みは下へかかります。この重さを利用して屋根構造が吹き飛ばされないようにし、屋根と鐘の重みを頑強な柱で支え、建物が居座るイメージ。

柱の足元はズレないよう木材同士で組まれ、おそらく…写真では分からないが…柱下と石の内部にダボのようなものを差し込んで、ダボを介して柱と石がつなげているのではないかと…。
寺社仏閣構造に出てくるダボ方式。


決して…先端技術やハイテク装置など使ったり、複雑なつくりにしている訳ではなく、重みを使ったシンプルなつくり…。

小さく軽い建物はそのままだと突風で飛ばされそうだから、オモリを吊るせばドシッと安定する!
といった、感覚で理解しやすいようなつくり。

このような…わかりやすさやイメージしやすさは、
子供達はじめ関心をもつ大人にとっては、身近に感じられたり、興味心をくすぐられるのではないだろうか…ピタゴラスイッチ的な…。

私は…建築をはじめから小難しいものと考えてしまうタイプだが、鐘堂を見ると…生活の知恵を使っているように感じられ…ホッとするのです。

そんな、建築の楽しさを感じさせる歴史的建造物の仕組みや情報は大切にしていきたいです。


写真の場所↓

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