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take_kuroki
124、真実の愛(笑)
ところで。ぼくは、いつになったら、本当の愛を手に入れることができるんでしょう。
母が、認知症で、病床にふせながらも、言ってくれたことがあるんです。
「せいじなら、永遠を手に入れることができる」と。
ぼくは、そのことばを信用しています。
だって、あの母がですよ!認知症と、鬱で頭が回らないなか、言ってくれたんです!
真実以外のなにものでもないでしょう!
そのことばの意味は、まだ、わかりません。
でも、その輝いたことばだけを信じ、生きています。どこかで、迷いながら、戸惑いながら、今日も、一所懸命、生きました。
トイレで、尿を足してるとき、ふと、気付いたこともありました。
もしかして、もう、既にぼくの身の回りでは、愛に満ち溢れているのではないか、と。
しかし、そんな思いも、トイレから出て、牛乳を飲んでるとき、また、無情の波にさらわれていきました。
そう、愛は、もう満ち溢れているのかも知れない……
でも、そんなもの、いつまでも、実感できているわけもなく、実感できないと、寂しいもんだよね。
そんなわけで、ぼくは、また、明日に向かって生きていくのです。
いつか、オアシスのような、愛に満ち溢れた場所にたどり着くまで。
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