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コミュ障な人が、フリーランスの事業を軌道に乗せるまでにすること

坂本倫朗です。

今日は、「コミュ障でもフリーランスでやっていく方法はないか?」と模索している人のために、どうやって事業を準備していったらいいかを説明します。

事業の選び方、法律的な準備、仕事の取り方について、書きましたが、事業の選び方や仕事の取り方については、データを取ったわけではなく、私のこれまでの経験や見聞きした範囲から思うことを書きましたので、一つの意見として聞いていただければと思います。

お金を借りたり、お金を貯めていて事業資金があると、出来ることは格段に増えますが、今回の記事では、お金が全くない状態から始めることを前提とします。

まず、「コミュ障」って?

コミュ障には程度や種類があるかもしれません。
この記事では「仕事はしたいが、出来るだけ人と会話する機会を減らしたい。自分の情報をできるだけ公開したくない」
という状態を保ちたい人のことを、コミュ障と呼ぶことにします。

天才の取り扱いについては、わかりません

天才の領域については、私には分かりません。
芸術やエンタメの領域でいきなり売れてしまうような人、100人分の仕事を一人でこなしてしまうようなプログラマーのことはこの記事にはあてはまりません。これまで蓄積があるわけではなく、人とかかわるのが苦手な人がフリーランスになることについて取り上げます。

どんな事業をしよう?

全く人と接しない仕事はあるか

いきなり出ばなをくじいてしまいますが、全く誰にも関わらずに事業をすることは難しいと思います。

事業の本質が、誰かを楽しませたり、誰かの役に立つことだからです。

それでも、私が思いつく範囲で、全く誰とも関わらない仕事というと、株式や為替の取引や、Kindleの書籍を量産することです。note.comは、、どうだろうか。

このnoteというサービスはマネタイズすることも可能なサービスですが、はたして有名人でもない方がイチから始めて事業として成り立つのかは、未知数です。

株式や為替の取引についても、私は投資信託以外にはほとんど経験がないので、何も言えることがありません。

Kindleの書籍を販売してご飯を食べていくことは、ひょっとしたら可能なのかもしれないと思います。
私の過去の経験からいうと、Kindleの書籍で入門的な技術書を書くと月1万円の収入になりました。
もし何もアイデアがなければ、技術的な内容や、時流に乗った流行りの内容で本を書くとして、月に5冊~10冊くらい書いていけるくらいのペースを保てれば、月に14~15万円、それ以上の収入を得るという道がありそうです。

もちろん、読んでがっかりのクオリティだと続けられないので、毎回の出品にある程度の品質を保っていく必要があります。
時流に乗った流行りの内容のKindle書籍はがっかりするものが多いです。たくさん本を読んでいる人には、読む前にその低品質に気づきます。

たとえばChatGPTの活用方法といった書籍で、「ChatGPTとは」「ChatGPTの加入方法」「ChatGPTのしくみ」といった情報で埋め尽くされており、肝心の活用方法については4、5ページしか書かれていないといった内容を量産していると、そのうち作家活動を続けていけなくなるのではないでしょうか。

物販はどうだろうか?

Kindleなどのコンテンツ販売以外で、何かありませんかと言われると、物販か受注産業になるでしょうか。

物販では、仕入れが必要です。

売れるものを探してくる嗅覚のようなものが必要です。すでに売れているものを探してくるのであっても、地道で継続的なマーケットリサーチが必要です。

仕入れた商品を発見してもらい、ほしいと思ってもらうためにECに関する勉強が必要です。

仕入れにコストがかかることを考えると、最初の事業としてやることは勧められません。いくつかの事業と並行してやっていくことを勧めます。

どうしてもやるなら、注文があってから仕入れや加工をすることです。お客さんにハマってもらう必要がありますが、仕入れのコストを抑えることができます。

受注産業について

お金をゼロから稼ぐのには、受注産業が取り組みやすいです。

受注産業というのは、人から仕事を依頼されて、その仕事をこなし、お金を受け取る仕事全般です。

受注産業は、ある程度は人と関わる必要があります。

しかし、限りなく人と接することを減らせる仕事もあります。
それは、主にパソコンを使った仕事で、ウェブデザイン、プログラミング、映像作成、文章執筆、翻訳、イラスト作成といった仕事です。

以降は、コミュ障でも受注産業をやっていく場合に必要な準備についてお花逸します。

コミュ障でも受注産業をやっていく

法的な準備を整える
私のところでは、IT系の契約書の作成業務もしています。
その契約の相談で、
「ニックネームで契約できないか」
「住所非公開で契約できないか」
という相談が、毎年、数件はあります。

結論として、フリーランスで受注産業をする場合、自分のことを完全に秘匿して仕事を続けていくのは難しいです。

まったく方法がないわけではなく、クラウドソーシングのサービスでは、偽名でも就業可能なサービスがあります。
しかし、一般的に受注単価が低いです。
副業でちょこっと受注をするだけならいいですが、本業の仕事をずっとクラウドソーシングを使って続けることはお勧めできません。

個人で受注産業の仕事をするなら、ある程度個人の情報を世間にお知らせしていく必要があります。

契約書に書く名前

まず名前について。
契約書に名前を書きたくない人はどうしたらいいでしょうか?

私は本名を記名することを勧めています。
契約書には本名を記名するのが間違いもトラブルもありません。

本名をできるだけ公表したくないなら、
本名は個人情報として社外に伝えないようお願いし、契約書にもそのように記載するのがいいでしょう。

契約書に書く住所

家を知られたくないという相談もあります。
セキュリティーの心配もあるので、その心配もわかります。

会社(法人)を作ったとしても、法務局に登記情報として代表者の本名と住所が登録されます。これは誰でも有料で検索が可能です。(ただし、この検索機能は2024年に変更される可能性があります)

相手に住所を知られたくない場合は、
バーチャルオフィスで住所登録が可能な事務所を借りるという方法もあります。

まとめると、名前は本名をお伝えし、住所はバーチャルオフィスにするのが一つの回答です。もちろん住所を教えることに抵抗がないならそれでよいでしょう。

これが唯一の正解だというつもりもないですが、偽名を使うことで、仕事が取れなかったり、単価が下がったりという状態は避けてほしいです。

あなたを見つけてもらえる仕組みを作る

仕事のすべてについて言えることですが、
仕事や注文が舞い込み続ける仕組みを作る必要があります。

まずは仕事を紹介してくれる人に覚えてもらうことです。

人と合わなくてもできることは、次のようなことです。

・ウェブサイトを作って検索してもらう。
・KINDLEで仕事のことを書いて、その本を読んでもらう。
・SNSで仕事について紹介する。
・googleやYahoo!のリスティング広告を出稿する

このほか、オンラインの講座を行うという選択肢もあります。それをやっても疲れないのであれば選択肢として入れてください。

そして、お仕事の相談をしたい方からの問い合わせフォームを作ります。
問い合わせフォームはできるだけシンプルな方が問い合わせが増えますが、問い合わせの対応に疲れるのであれば、できるだけ相談者の相談内容や注文内容がわかるようにフォームの構成を工夫すると良いです。
フォームは頑張らなくてもGoogle Formsを使うと短時間で作れます。

広告費を払うつもりがないのなら、知り合いを見つけましょう。
それも、紹介してくれる仕事をたくさん抱えていて、自社ではどうにもさばけないから誰かに任せたいと思っている会社と知り合いになると強いです。

疲れない仕事体系を作り上げていく

人となるべく接さない仕事のしかたは、簡単な工夫で作っていけます。
例えば次のような工夫です。

・出かけて行って打ち合わせをするのではなく、Zoomでミーティングをする。
・電話相談ではなく、メールで相談を受け付ける。
・受託後は、チャットツールを使って仕事の連絡を取り合う。
・対面する仕事を、相性の合うディレクターに外注する。

電話で連絡をしたがる人が多いです。
文章を使った伝達が苦手な人や、良く言えば早く決断したい人です。

電話で連絡されるのが嫌だったら、そう伝えた方がいいでしょう。
言い出しにくいなら仕事の相手としてはなるべく避けていった方がいいでしょう。
合わない人と仕事をしない方がいい、と私は考えます。

そこで消耗するよりは、スキルを蓄積する法にシフトした方がストレスは少ないです。

合う人とばかり仕事をしていきましょう!

文章でやり取りすることについて

「自分も文章で情報を伝えるのが得意じゃないな」というのであれば、
練習しましょう。
ビジネスの文章で必要とされるのは、誰からみても誤解がない文章を、より簡潔に書くことです。
それは、少ない時間で身に着けられます。

たとえば、読みづらい文章だねと言われる多くの人に共通することは、主語を省いてしまっていることにあります。
これを省かないだけでも読みづらさのほとんどはなくなります。

気づいておきたい「体のこわばり」について

「人と会うと疲れる」
というときの疲れにはいろいろな種類があります。
ひとつは、精神的な気疲れで、これは休息を挟む以外にないように思います。

もう一つ、人と会うときの体の疲れも無視できません。
この体の疲れは、体の緊張にあります。
それは、体や表情のこわばりのことです。

人に会っているときに、頬っぺたや眉間の筋肉が緊張している人がいます。
同じように、首や肩、背中の筋肉が緊張している人がいます。
生活の緊張度が高いせいで、人に指摘されるまで、
気だけじゃなく、体も常に緊張していることを自分では気づいていません。

指摘して初めて緊張していたことに気づく人もいます。

精神的なストレスレベルが下げられなかったとしても、体のこわばりは意識することで下げていくことができます。

その対策と市てえ、私が知っている答えの一つは瞑想です。
体と心の緊張を取る時間を設けることは、自分の緊張を客観的に見直すことができ、それだけでもストレスを下げます。

瞑想の方法はたくさんありますが、体や表情の力が抜けるようなものを取り入れると良いでしょう。
これから取り入れるなら、書籍よりも、以下のようなYouTubeから入ると始めやすいと思います。

他にも、アレクサンダーテクニークとよばれるものや、藤本靖さんの提唱するゆるめる方法がありますが、割愛します。ご興味があれば取り入れてみてください。

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