親バカ日記:子供の成長は大人の想像を遥かに超える
8月19日土曜日
〜癌と向き合う36歳の挑戦日記 16〜
休憩中に妻と私はころんと横になりながらスマホを眺めていました。
すると、息子がゆっくりと足を引きづりながら歩いてきました。
「どうしたの?」
私は起き上がり、息子に尋ねました
「見て、痛いの」
そう言うと、ウエットティッシュを巻いた足首を見せてきました。
数日前、虫に刺されてところを掻いてしまい、血が少しでて痛々しい傷あとになっていました。
私と妻は目を細め、痛そうだね、触らないようにするんだよ、と息子に伝えましたが、息子は我慢できない様子。
痛くて痒い、誰しも経験あるあの厄介なやつです。
赤く少し腫れており、息子にとっては初体験でとても不安だったのでしょう。
ウエットティッシュを巻いたのも、触っていけないと言われていたので、息子なりに考え工夫した結果なのかと思い、感動してしまいました。
はい、親バカです笑
すると、このあとの息子の言葉に私達夫婦は一瞬耳を疑ってしまいました。
「かっかがならなくて良かった」
(かっかとは母親、妻のことです)
「え、今なんて?」
私たち夫婦二人は息子の言葉をうまく飲み込めず、聞き直しました
「かっかが痛くならなくて良かったってこと」
、、、、、、、なんと優しい息子、涙
この痛みは母親ではなく、自分が代わりにうけるんだ、といった息子の母親を想った優しい気持ちが爆発していました。
父親、再び感動。
ついこの前も、妻と息子2人で買い物に行った際、
「大きいのは僕が持つからかっかは持たなくて大丈夫だよ」
と言い、両手でトイレットペーパーを担いでレジまで運んでくれたそうです。
なんと頼りになる、涙
「息子よ、私が入院中、妻を頼んだぞ」
子供の成長、子供の考え、行動は、大人の想像をも軽く超えていくんだなとつくづく思いました。
そんなこんなで、あっという間に成長していく息子を、文章に書き留めようとパソコンに向かい、この文章を書いているのも束の間、
ふと息子に目をやると、指をしゃぶりながら寝ているではありませんか。
これには夫婦ともどもニッコリ。
まだまだお子ちゃまでした。
この天使の様な寝顔をこれから先も見続けたい。守り続けたい。
そのために、癌をなんとしても克服しようと心に決めた父親でした。
親バカ日記でごめんなさい笑
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