嫌われ者のぼく
さ、寒い
この時期が1番キツイ
マシな場所を探し、ずっとこの時期を耐え忍んでいる
尽きるのも時間の問題だ
少し前までは快適だった
あのじめじめ感
あの季節は自分のためだけに存在する
体も伸び羽も羽ばたき
最大限の生命力を発揮する
僕は見つけられると、霧のようなものを噴射される
うまく逃れられればいいが
大抵嫌われているので
そこで力尽きてしまう
温かい家具の下に隠れられた時はラッキーだ
ここまでは誰も追ってこれまい
あの時期は年々じめじめ感と熱気が心地よくなってゆく
今年は特に過去最大級まで体が伸びた。
僕を見て悲鳴をあげてすくんでいた
巨大な二本足の生物がいた
僕は、この巨大な二本足の生物にとても嫌われている
勝った
でも油断はできない
お腹が空いたから、といって
安易に転がっている黒い模型には要注意だ。
とてもおいしい、が、我が家に帰った途端、ぱたぱたと命が尽きてしまう
来年も良い季節になるといいなぁ
僕は誰でしょう?
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