見出し画像

【3分で読める】海外駐在におけるマネージャー職(管理職)の悩みという話

`はい、ポンコツです。日本の所属部署では、私は長い間、若手の部類に属していました。アラサー手前でも、相対的に見ると若手の部類で、部下という部下はおらず、OJTのような指導員の経験もありませんでした。そのため、「はて、指導とは何ぞや?」といった状態でした。

そんなポンコツが、ある日いきなり海外駐在を拝命され、日本の部下はおろか、いきなりサウジ人とインド人とフィリピン人 計4名のマネージャーになってしまうのです。

そんなポンコツ駐在員の現在の苦悩を赤裸々に説明したいと思います。

はじめに - マネージャー職のあるべき姿

私は日本にいた頃は、マネージャーとしての「あるべき姿/働き方」を意識したことは、一切ありませんでした。というのも管理職になるのは早くとも40才前後であり、それまではずっとプレーヤーだからです。

当然、仕事の進め方もプレーヤー視点がメインで、意識の高い言葉を使うと「視座を高く」というのもイマイチぴんと来ていませんでした。かといって仕事に忙殺され、管理職とは何ぞや、といった感じで、特に「マネージャー関連の本」を読むこともなく、現在に至ります。

そのため、(1)そもそも外国人の部下を持つこと、(2)そもそもマネージャーの経験が無い、となると、当然効率的なマネージャー職をしているとは言えず、色々と悩みを抱えることになります。

今日はそんな、ポンコツを披露したいと思います。

海外駐在員のマネージャーとしての悩み

本社で日本人同士の中で働いていると、ある程度の学歴があり、理解力もあるため、ここサウジと比べるとコミュニケーション上での問題は基本的に無いに等しいです。

日本側でのコミュニケーショントラブルと言えば、営業・技術・工場などで立場が違うため、議論が成り立たないことはありますが、そもそもコミュニケーション本質のところでの問題は少ない気がします。

実際にどういった悩みを抱えているのか、共有します。

1. 責任感の違いによる物事の捉え方

例えば、代金回収において客先から支払がされない、また別途支払うと曖昧な回答な場合、あなたが駐在員ならどのようなアクションを取るか?

私は客先から明確な回答を得るまで関係者を数珠繋ぎに接触し続けるです。徹底的にオフィス番号、携帯番号を調べ上げて、経理部・購買関係なく、コンタクトを取り続けるのです。

一方でこれがローカルスタッフの場合は「確認をしましたが、電話に出てくれませんでした。或いは未だ支払いまで時間が掛かるようです」と右から左に回答を繋ぐだけです。要は確認はするが、交渉はしないのです。

これの背景は、彼らは責任を負っていないからです。駐在員は本社への報告義務、更には貸し倒れがあった際には経営会議にも上がり、地獄です。そのため、文字通り死ぬ気で回収に励みますが、ローカルスタッフの場合はそうはならず、どこまでいっても他人事でしかありません。

これは一例で契約交渉にしても同じです。ローカルスタッフに交渉を任せると、「客先が他社はこの値段と言っているので、この値段まで値下げしたいです」と平気で言います。「お前は馬鹿か、右から左に繋いで何の付加価値もないやんけ」と言いたくなります。これも駐在員は売上予算があり、その中で粗利・営利も頭の中で意識して交渉に臨みますが、ローカルスタッフが同じ視座で交渉というのは困難です。

当然、駐在員とローカルスタッフは仕事の分掌も全く違うので、見え方も違って当然です。なので、駐在員と同じ視点を期待するのは難しいのは理解するも、非常にフラストレーションを抱える部分です。

ポンコツが「全てあれをしろ、これをしろ」と命令するのも手かもしれませんが、やらされ仕事ではローカルスタッフのモチベーションにも繋がらず、成長はしないです。如何に自発的に彼らに動いてもらうか、というのが直近の悩みです。出向先も小さな会社なので、そもそも優秀な人材が採用できないというのもありますが。

最近は意識して、社内の報告業務や判断を自分で下すようにさせています。そのうえで「何が足らないか」というのを自覚させて、自発的に行動できるようになるのを気長に待っています。しかし、重要な局面は全てポンコツがやっているというのも実態です。

2. 質問力・思考力

質問力とは何ぞや、となるかと思います。普通、分からないことがあれば質問をして理解しようとします。何故ならば分からないまま業務を進めていくのは非常にリスクが高いというのを知っているからです。

しかし、そもそもローカルスタッフは全くに質問しないのと、物事を深く考えないのです。私自身、ロジカルで無いことで有名なポンコツですが、それを遥かに上回ります。相対的にロジカルパーソン見えるので、それはハッピーハッピーですが。

例えば、質問力はこれは社内外問わず、です。対客先との面談時も何も質問をせずに会議が進んでいきます。理解できない単語・知識があっても、会議中や会議後にも確認はしないのです。なので会議を10回しようが、何回重ねようが一切に成長が無いのです。

たまに見かねてポンコツが「分からないことがあれば、質問してね」とフォローしますが、「特に不明点は無いので大丈夫です」とのローカルスタッフからの回答。そこですかさず、「じゃあ、これは?」と聞くと、口だんまりというのが何回もあるのです。要は、何が分からないのかが分かっていないのです。

同時期に入社したローカルスタッフでも、質問する優秀なスタッフは圧倒的に成長していますが、質問しないスタッフは全くに成長していないのです。

こればかりはどうすればいいか全くわかりません。無理やり仕事を振ってみても、質問するだろうと思いきや、質問せずに全く方向性の違う成果物が出来るのです。

加えて、物事を全く深く考えないのも非常に悩みです。価格交渉で〇〇%値引きするかと言った話になったときに、普通は競合値差・客先の反応から、多角的に判断し、〇〇%値引きでも大丈夫 or notって言った話になるかと思いますが、

ローカルスタッフは何も考えずに平気で10%値引きと言います。「なぜか?」との問いに対して、「だいたい10%であれば良いと思った。」、と万引き犯の動機のような回答が来ます。

「おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」と内心なりますが、何もコメントは出てこず、出てくるのは乾いた笑いのみです。

実際に何か誤りがあったとしても、ポンコツが指摘・訂正したとしても、その内容を深く考えずに、ただ指摘・訂正だけするのです。これは公文式で早く帰りたいがために、何も考えずに適当に答えを書き直していた小学生の私と同レベルです。なので、本質的なところを考えずに仕事を進めるので、一切に成長がみられないのですっっ!!

この思考力については、正直、どうして良いか本当に分からないです。皆さんが思っている以上にどうしたらいいか悩んでいます。期待するのはダメだ。とりあえず、辞めないようにフォローだけしようです。マネージャーとして失格ですが、本当に分からないです。

もし答えがあれば教えてほしいです。ちなみに私も日本に帰ると相対的にポンコツですが、こちらだと少し存在価値が上がるので、それはそれでハッピーなのです、ちゃんちゃん。

以上

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?