親に介護が必要になったら施設紹介編


親に介護が必要になったらまず何を思い浮かべますか?
訪問介護サービス?施設入所?
要介護度によって使えるサービスもさまざまですが今回はどんな施設があるのか紹介します!

一言に介護施設と言っても公的施設と民間施設に分けられます。

まずは公的施設から紹介します。
①特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは原則要介護3以上の方しか入所することができません。要介護1〜2の方は自治体から特別な許可を取ることができれば入所することができます。
特別養護老人ホームは費用が安いためかなり人気の施設で入所待ちが多く緊急性がない場合2年〜3年待つこともあります。
近年ではユニット型が多く1ユニット10人以下で配置されています。なお、夜間は看護師が在中していないため医療ケアが必要な場合入居できない場合があります。

②介護老人福祉施設(老健)
こちらの施設は病院から退院してもすぐに自宅に帰ることができない高齢者のためのリハビリ施設です。
原則3ヶ月で在宅復帰を目指し理学療法士や作業療法士によるリハビリ治療を受けることができます。
初期費用がかからず民間施設よりも安い金額で入所することができます。
こちらは規模がでかいため個室が少なく2人部屋、もしくは4人部屋に割り当てられることが多いです。

③介護医療院
こちらの施設は2018年4月に新たに法的化された施設です。
長期的な医療と介護の両方を必要とする方に「日常的な医学管理」や「看取りターミナルケア」などのサービスを提供しています。
介護医療院は「重度の身体疾患を有する方や身体合併症を有する認知症高齢者の方々に長期療養などを行うこと」を目的としているため要支援1から2の高齢者の方は利用することができません。
また要介護1から5と判定されても、要介護度が高いほど介護医療院のへの報酬が高く支払われるため要介護度が高い方の方が入所できる確率が高いです。

④ケアハウス
ケアハウスは自立して生活するのが難しい60歳以上の高齢者の方を対象にした介護施設です。
夫婦の場合どちらか一方が60歳以上であれば入居でき比較的安い金額で食事や介護のサービスを受けることができます。
ケアハウスには「自立型」と「介護型」の2種類があります。
自立型は積極的な介護が必要でない方を対象にしているので、要介護3以上の方は利用するのが難しいです。
介護型は65歳以上かつ要介護1以上の高齢者の方を対象にした施設です。食事などの生活支援に加え、入浴や排泄の介助といった生活介護サービスを受けることが可能です。

公的施設についてはこちらの4つの施設を紹介しました。別記事で利用金額についても説明しようと思います。
①特別養護老人ホーム
②介護老人福祉施設
③介護医療院
④ケアハウス

続いては民間施設についての説明です。

①介護付有料老人ホーム
こちらの施設は本格的な介護や生活支援に始まり様々なサービスを入居者の状態に合わせて提供する施設です。また介護保険サービスが定額となっているため月々の予算が立てやすいことがメリットになります。
介護保険サービスをほとんど使っていなくても介護保険サービスをたくさん使っていても同じ料金なので自立されている方は損に感じるかもしれません。

②住宅型有料老人ホーム
こちらの施設は介護が必要のない自立の方からある程度の要介護度がある方まで幅広くサービスを提供しています。先ほど説明した介護付有料老人ホームは入居する施設が定めた介護サービスを利用します。しかし住宅型有料老人ホームの場合は在宅介護サービスを組み合わせて利用できるので本人に適した介護サービスを受けることが可能です。
一人一人個室が用意されますが、それを自宅とみなし訪問介護サービスを利用することができます。ですから使ったサービス料のみ支払うことになるので自立度が高い方は自己負担額が安くなります。

③サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
こちらの施設は介護施設ではなくあくまで住居として扱われる住まいになります。
比較的介護度が軽い方もしくは自立されている方が自宅で暮らすことが難しくなったときの選択肢となることが多い住宅です。各居室には台所やトイレ浴室が付いている建物もあり自由度の高い暮らしができます。先ほど説明した2つの有料老人ホームと大きく違うのは契約形態でサービス付き高齢者向け住宅は賃貸契約になっています。介護スタッフによる安否確認また生活相談のサービスを受けることができる住宅です。外泊や外出もできますので他の施設と比べるとかなり自由に生活することができます。
一般型と介護型2種類あり介護型の方が料金が高いです。

④グループホーム
こちらの施設の大きな特徴は認知症の高齢者に特化した施設になります。5人から9人程度の少人数でユニットを作り専門職員からサポートを受けながら共同生活する施設です。ご利用者様ができることできない事に応じて洗濯や料理などの役割を分担して暮らしているのが大きな特徴です。

民間施設について4つの施設を紹介しました。
①介護付き有料老人ホーム
②住宅型有料老人ホーム
③サービス付き高齢者向け住宅
④グループホーム

正直これだけたくさんの施設があってどの施設を選べばいいのか分からなくなりますよね。
予算額や場所、どのような施設があっているのかによっても施設選びは変わってきます。
次回は予算額と例を挙げてどのような形がどのような施設に合っているのか説明したいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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