凹〼

高校教員

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日本の教育の行く末

最近、思い至ったことがある。 日本の今日行くを取り巻く環境は行き詰まっている。 様々な要因が考えられるが、今回は「社会が教育に何をどう求めているのか」から考えてみたい。 社会が教育に求めるものとして、私は大きく2通りのスタンスがある(というより、日本に於いてはあった、の方が正確だ)。 一つは、「子どもを大人にすること」であり、「先生は大人の代表」というスタンスだ。この場合、教師に必要なのは大人としての経験やおもしろみだ。社会人を経験した人を教員に、などという考えはこのスタ

    • 「誰にも迷惑をかけてません」

      人に迷惑をかけてはいけない。 道徳的な価値観として、広く信じられている。 私はこれに教育現場から異を唱えたい。 「誰にも迷惑をかけてません」は判定可能か 高校で生徒が言いがちなセリフの一つに「誰にも迷惑をかけてません」がある。主に、「誰かに直接危害を加えないタイプの不道徳な行為」を行ったときにこの発言をしがちだ。 さて、この者たちに問いたい。「迷惑をかけてないかどうか、どうやって判断したの?みんなにきいたの?」 この者たちの言う「誰にも」は相当に安直だ。「ぼくの・わた

      • パトカーになりたい少年と進路の部屋

        同僚の先生がご実家に帰省された際,甥っ子(5歳)とこんな会話をしたそうだ。 同僚「将来は何になりたいの?」 甥「ぼくはパトカーになりたい!」 同僚「?警察さんかな?」 甥「違うよ!パトカーだよ!」 同僚「(笑)どうしてパトカーになりたいの?」 甥「かっこいいじゃん!」 というなんともほほえましい会話だ。 だがしかし,高校教員をやっていると,こんな会話からも考えが広がる。これは進路指導に通ずる会話だ。 彼は本当にパトカーになりたいのか。 答えはYesでありNoだと思う。

        • 教育とは何かそして何であるべきか

          STEAM教育、主権者教育、金融教育、キャリア教育……〇〇教育というものが溢れかえっている。 日々の業務の中で、あれをやりましょう、これをやりましょう……どれもこれも大事なのはわかるのだが、果たして、それを私たちはやるべきなのか?と問い直したくなる。こういうとき私は、根本に立ち返りたくなる。すなわち、教育とは何か、という問いにいきつく。 この問いを深める方向性はいくつか考えられる。その中でも、私は「良い定義」に興味がある。定義は、そこから様々な考え方が導けたり、現場に活力を

        日本の教育の行く末

          これから日記

          頭の中に様々な考えが渦巻いている。 それを人と語ることは容易なのだが、まとまった文章にしようとするといつも頓挫する。 しかし、書いて考えたい質なので、メモを書き溜めている。 まとまった文章にしようとした時に頓挫する理由が最近なんとなく「複雑に絡まっているから」な気がしてきた。 こうなれば、手当たり次第に文章化してみよう。と思い立った。

          これから日記