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クリニック構想②

クリニック構想とは...どの様にクリニックの目玉を作るのかを赤裸々に語っていく話である。

前回はとーーーーーーーーーーーっても広い敷地に庭を造ることをお話しました。今回はそこをどの様に使うかを運動と絡めてお話します。

子どもの遊び場に悩んでいるお父さんお母さんに読んでいただきたいです。

では

四季の移ろいを五感で感じる庭

みなさんの家には庭はありますか?自分はいま、マンション住まいなので、憧れではありますが遠い物です。その代わりベランダに家庭菜園などやっております。

成長をサポートするクリニックとしてやっていくために、季節の変化や植物の成長を見て、触って、時には野菜を植える体験をしたり、収穫して食べてみたり。そういった体験も成長にとって大切です。幸いつくば市にはその様な体験ができる施設や環境はたくさんあります。

当院でも広い敷地を活かして花壇や畑を作成する予定です。

春には綺麗な花が咲き、夏には野菜を収穫し、秋には虫と戯れ、冬は庭で雪合戦。

自分が子どもの頃には普通に行われていたことです。

今はどうでしょう。四季を感じるために遠出をする。身の回りにはその様な環境がないのかもしれません。公園の側のクリニックに気軽に四季を感じられる場所があるのは素敵ではないですか。

歩行中の入力は足から

当クリニックでは裸足で過ごせる場所を用意できればと思っています。

裸足教育が好きです。自分も子どもも普段はほとんど裸足です。逆にずっと靴下を履いている人もいるでしょう。今回はどちらが良い悪いではありません。人は足をついて立って歩いてしているときに、足の裏からの感覚入力が大切だと言われています。足育や靴育など足の重要さが昨今話題になっていますが、基本的な足の感覚や足趾の使い方、バランス調整などは裸足で動くのが一番です。

丁寧に管理された天然芝。少し小山を作ってみたり、ゴツゴツした場所、砂場、先日出てきたふわふわドームなどを用意し(できるのかな?)、思う存分遊べる環境をつくります。

もちろんケガでもしようものならすぐに処置もできます!!!!!

どこでケガする。どうなれば痛いということを知ることも重要。今から子どもたちの成長が楽しみです。

視覚を刺激すること

歩いたり運動しているときに室内だとどうしても視線は動きません。対象となるものはほとんど正面であったり、進行方向です。人は体を動かすときに視覚も、ものすごい使っています。試しに目をつむって立ったり歩いたりしてみて下さい。とても怖くて思い通りにいかないと思います。

視点をいろいろ動かしたり、見る物をランダムに配置する。そういった広い空間に出るだけで、気分も考え方も変わる経験はありませんか。まわりに物がたくさん置かれた、または建物が建ち並んだ場所にばかりいると、動きや考え方も小さくなりがちです。

視線が動くと、体の動きも変化します。歩行しているときにキョロキョロすることで、自分の体をまっすぐに保つことが難しくなります。その状態でまっすぐ歩くのであれば、自分の体がどの様に動いているのかを知る必要があるからです。こういった工夫も体の動かし方の変化に繋がると考えています。

色とりどりの花や遊具、たくさんの友達と遊ぶことで能力を最大限に伸ばせるクリニックをデザインします。


この記事を読んでいるみなさんのまわりにはこの様な環境はありますか。

自らの癒やしと子どもの成長のためにも自然に触れあえる環境を探してみて下さい。

中川将吾
小児整形外科専門ドクター

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